麦わら色の輝きある色合いで、きめ細かく繊細な泡が立ち上ります。アカシアや青リンゴ、白桃、アプリコット、メロンの香り。さらにセージやローズマリー、紅茶、ナツメグが重なります。なめらかで生き生きとした質感と豊かな果実味に、上品な甘味が寄り添います。爽やかな酸味が味わいに自然に溶け込み、凝縮感がありながら軽やかさも備えています。余韻には柑橘やハーブを思わせる、爽快な風味が重なります。華やかなアロマと残糖約121g/Lの上質な甘味、繊細な泡が織りなす気品あるスタイルです。
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モスカート・ダスティの常識を覆した情熱
~カ・ド・ガル/イタリア・ピエモンテ~

香り、甘み、泡立ち、余韻のすべてにおいて別格の存在
1989年、サンドロ・ボイド氏はピエモンテ州カラマンドラーナでカ・ド・ガルを創業しました。当時、モスカート・ダスティは親しみやすい甘口ワインという印象が一般的でした。しかし彼は、このワインにも偉大なテロワールと造り手の哲学を映し出せると信じます。早朝から深夜まで畑に立ち続けた姿勢から、周囲の人々は彼を「ホテル」と呼びました。その徹底した情熱が品質への評価を大きく変えていきます。除草剤や殺虫剤に頼らない畑仕事、収量を許可基準の約6割まで抑える厳しい管理、そして完熟を待って手摘みする収穫によって、モスカート・ダスティは香り、甘み、泡立ち、余韻のすべてにおいて別格の存在へと昇華されました。今日では「カ・ド・ガルか、それ以外か」と語られるほど、唯一無二の造り手として高く評価されています。
世界遺産の丘陵が育む、モスカートの理想郷
カ・ド・ガルは、ユネスコ世界遺産「ランゲ・ロエーロ・モンフェッラート」の景観に抱かれた、ランゲのサント・ステファノ・ベルボと、モンフェッラートに属するカラマンドラーナの2つの拠点でワイン造りを行っています。所有畑は11haです。この地域には砂質と石灰質を豊富に含む「白い土」と呼ばれる土壌が広がります。砂質はモスカート・ビアンコの華やかな芳香を引き出します。石灰質はワインに骨格と奥行きを与えます。昼夜の寒暖差にも恵まれ、樹齢70年に達する古木も多く残されています。こうした優れた環境で育まれたブドウは、低温で時間をかけてシュール・リーで醸されます。繊細なアロマと透明感、深い味わいを兼ね備えたモスカート・ダスティがここから生まれています。
世界に誇れるモスカートを次の世代へ受け継ぐ挑戦。
2022年、後継者のいなかったサンドロ・ボイドは、ランゲ・ワイン・アンバサダーでもあるアレッサンドロ・ヴァラニョーロへ哲学と技術を託しました。現在は「モスカート・ダスティのアイデンティティを再定義する」という明確な目標を掲げ、ヨーロッパを代表する甘口白ワインと肩を並べる品質を追求しています。畑ではサステナブル栽培を実践しています。2023年にはイタリア国家品質管理システム「SQNPI」の認証を取得しました。収穫はすべて手摘みです。除梗を行わずステンレスタンクで醸造します。清澄は施さず軽いフィルターだけでビン詰めします。さらに再生農業への取り組みや地域社会への支援活動にも力を注ぎます。カ・ド・ガルはモスカート・ダスティの未来だけではなく、この土地の未来まで見据えた挑戦を続けています。