輝きのある黄金色を帯びたイエローの色調。ヴィオニエらしい華やかな花の印象があります。砂糖漬けのオレンジやショウガを思わせるほろ苦さがアクセントとして広がります。華やかで優雅な口当たりで厚みと深みを備えた味わいです。フレンチオーク樽での発酵と熟成によって滑らかな質感が生まれています。果実の健全さがしっかりと表現されてた、上品な印象のヴィオニエです。
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受け継がれる7世代の情熱
南仏の歴史的ドメーヌ
ドメーヌ・ド・ヴェディランは、1824年から7代にわたり南フランスのナルボンヌ近郊ムッサン村でブドウ栽培を続けてきた歴史ある造り手です。現在、所有する畑は約160ヘクタールに及びます。畑には小川が流れ、南仏特有の暑く乾いた気候の中でも必要な水分がもたらされます。その恵みによってワインにフレッシュさと魅力が生まれるのが大きな特徴です。土壌は石灰岩や砂、海成頁岩が主体で、ブドウはリュット・レゾネによる厳格な管理のもと栽培されています。根は地中深くまで伸び、健全で力強い果実を育みます。2021年には環境価値重視認証(HVE)レベル3を取得し、自然との共生を重視する姿勢を示しています。
ドメーヌでは「良質なワインは畑とセラー双方の専門性が生み出すもの」という考えを持っています。栽培は代々ファイエ家が担い、醸造と熟成はブティノ社の醸造家チームが手掛けています。経験豊かな醸造家たちが豊富な知識を活かし、確かな品質を実現しています。さらに、醸造過程においては動物由来の資材を一切使用せず、清澄にも卵白を用いていません。そのため、ヴィーガンやベジタリアンの方にも安心して楽しんでいただけるワインを造っています。
ピエール・ファイエは醸造所の近代化を進め、1998年には受け入れ設備や空気圧式プレス機を導入しました。その後2021年に第7世代となる息子のブリュノとアンリへと継承されました。アンリは生け垣を植えることで生物多様性を守り、区画の環境を整える役割を担いました。一方のブリュノは温度管理可能なタンクを導入し、セラーの機能をさらに向上させました。二人は協力してドメーヌの新たな時代を切り開き、同年には初めて自らの名で瓶詰めしたミレジムを世に送り出しています。
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※HVE認証(Haute Valeur Environnementale)は、フランス農業省が定めた環境配慮型農業のための国家認証制度です。ワイン栽培を含む農業全般を対象にしており、生物多様性の保全・農薬や化学肥料の削減・水資源の適正利用・景観保護といった持続可能な農業実践を評価します。
認証は3段階に分かれており、その最も高いレベル(レベル3)が「HVE認証」として認められます。農薬の使用を全面的に禁止するわけではなく、環境への負荷を最小限に抑える取り組みを行っていることを証明します。フランス政府公認のラベルであるため信頼性が高く、消費者にとって「環境に配慮したワイン」を選ぶ目安となっています。
公式サイト(フランス農業省): https://agriculture.gouv.fr/
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
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