フレッシュな柑橘や青リンゴ、白い花の香り。さらに牡蠣の殻やチョークのニュアンス。シルキーでありながら張りのある質感と、みずみずしい果実味。柑橘を思わせる爽やかな風味に、きめ細かな酸と明確なミネラル感が寄り添い、味わいの中盤から次第に奥行きが増していきます。ほのかなビターレモンの風味がアクセントとなり、終盤には塩味を伴うミネラル感が際立ち、長い余韻が残ります。果実の純粋さと伸びやかな酸、シャブリらしいミネラル感を備えた、まっすぐで洗練されたスタイルです。
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土地とヴィンテージをそのまま映す、透明感あふれるシャブリの名手
~アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール/フランス・ブルゴーニュ~
4haから始まった、土地と向き合うドメーヌ
デジョンの醸造学校で同級生だったアリスとオリヴィエ・ド・ムールが、1994年に4haの畑から始めたドメーヌです。アリスは農家の祖父を持ち、シャブリのほかオーストリアやポルトガルでも経験を積みました。自社畑は主にシャブリとサン・ブリに広がり、現在の栽培面積は9ha。シャルドネを中心に、アリゴテやソーヴィニヨン・ブランを育てています。創業当初から畑仕事を重視し、除草剤の使用を徐々に減らした後、2005年にビオロジック栽培へ完全転換。枝の誘引や除葉、収穫まで丁寧な手仕事を重ね、土地の個性をそのままワインへ映し出す姿勢を貫いています。
余計なものを加えず、ブドウの声をワインへ
2人が目指すのは、できる限りシンプルな方法でワインを造り、1年間育てたブドウにそのまま語らせることです。十分な成熟を待って手摘みで収穫し、果汁は添加に頼らず発酵。キュヴェに応じて12~16ヵ月熟成させ、原則として清澄や濾過を行いません。大量の亜硫酸添加や培養酵母、低温処理など、ブドウの出自やテロワールの個性を覆い隠しかねない操作も避けています。シャブリの石灰質土壌がもたらす張りのある酸やミネラル感に加え、彼らのワインには際立った透明感があります。土地を造り替えるのではなく、その年、その場所の表情を丁寧に引き出すことがド・ムールのワイン造りです。
困難を越え、畑とキュヴェの世界を広げる
近年は霜などによる厳しい被害も経験し、2016年には収穫量の約90%を失いました。それ以前に自社畑の生産量を補うため、2009年からネゴシアン活動を本格化。フランス各地の生産者仲間から有機栽培のブドウを調達し、「ル・ヴァンダンジュール・マスケ」の名でワインを仕立てています。一方、自社ドメーヌではシャブリ・プルミエ・クリュへと歩みを進め、モン・ド・ミリューとヴォー・ド・ヴェイの2区画を手掛けるようになりました。現在はレストランを中心に高い支持を集め、息子ロマンも2020年ヴィンテージから独立。畑ごと、年ごとに異なる物語をワインへ映す精神は、次の世代へも受け継がれています。
注意事項
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
またヴィンテージは、商品名や説明に記載がない場合、商品の画像と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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