アプリコットや白桃、グレープフルーツ、ライラックの香り。さらにカルダモンやレモングラス、チョークのニュアンスも。熟した果実の豊かな風味が広がり、みずみずしさのある味わいに、生き生きとした酸と豊かな塩味が重なります。適度なまろやかさが全体を包み込み、クリーンで伸びやかな印象が長く続きます。余韻にはほのかなチョークを思わせるミネラル感も。豊かな果実味と爽やかな酸、繊細なミネラル感を備えた、フレッシュさとエレガンスが際立つ表情豊かな白ワインです。
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既成概念を覆し、ソアーヴェの価値を世界へ示した革新の造り手
~アンセルミ/イタリア・ヴェネト~

アンセルミの歴史は1948年、アルメリーノ・アンセルミがワインの瓶詰め・販売会社を創業したことから始まります。1975年、大学を卒業した息子ロベルトが家業に加わり、祖父がかつて所有していたブドウ畑を取り戻して高品質なワインを造るという夢を追い始めました。やがて父のワイン商事業を閉じ、標高の高い優良な丘陵地を取得。収量を抑えた栽培やフランス産オーク小樽の導入など、当時のソアーヴェでは革新的な手法を次々と実践しました。品質より生産量を重視するDOCのあり方にも疑問を抱き、1999年には自らソアーヴェDOCを離脱。名称や慣習に頼らず、土地とブドウの可能性を追求する姿勢を貫いています。

アンセルミの畑は、ヴェローナ近郊のモンテフォルテ・ダルポーネとソアーヴェを囲む丘陵地に広がっています。約70haの畑は南向きの斜面を中心に位置し、1haあたり最低6,000本という高い密植度でブドウを栽培しています。中でも象徴的なのが、火山性土壌のフォスカリーノと石灰質土壌のクローチェです。フォスカリーノの頂上は標高350mに達し、豊富な日照、絶え間なく吹く風、昼夜の大きな寒暖差に恵まれています。火山性凝灰岩や玄武岩を含む土壌からは、豊かな果実味と厚みに加え、明確なミネラル感と生き生きとした酸を備えたブドウが育ちます。厳しい収量管理と選果によって、その土地ならではの個性を鮮明に引き出しています。

現在のアンセルミは、ロベルトの哲学を軸にしながら次の時代へと歩みを進めています。息子トンマーゾがセラーでワイン造りを担い、娘リサがワイナリーと市場をつなぐ役割を担当。家族による新たな体制が築かれています。さらにカピテル・フォスカリーノの丘では、病害に強いPIWI品種を4万本以上植樹。アルベレッロ仕立てで栽培することで、殺菌剤を使用しないブドウ栽培を目指しています。近代所には500樽以上のバリックと8,000hlの熟成能力を備え、低温管理や澱熟的な醸造所には500樽以上のバリックと8,000hlの熟成能力を備え、低温管理や澱熟成、バトナージュなど緻密な醸造を実践。ソアーヴェの枠を越えてきた造り手は、今度は環境負荷を抑えた新たなブドウ栽培の可能性を切り拓いています。