熟したラズベリーやチェリー、プラム、バラの花びらの香り。さらにクローブやシナモン、野生のハーブ、黒コショウのニュアンスも。なめらかな質感とともに、みずみずしい果実味が広がります。ミディアムボディながら、フレッシュで生き生きとした酸が爽やかな印象をもたらします。繊細でありながら程よく引き締まったタンニンには、ほのかに革を思わせる質感があり、味わいに奥行きを与えています。余韻には赤系果実の風味とともに、スパイスの心地よいアクセントが残ります。華やかな果実の香りと軽快な飲み心地に、繊細な複雑さを備えた、親しみやすくエレガントなスタイルのピノ・ノワールです。
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小さな畑から世界へ!革新と多彩な風土が育む名門ワイナリー
~ヴィラ・マリア/ニュージーランド・オークランド他~

1961年、21歳のジョージ・フィストニッチがオークランドのマンゲレで父親から約2haの土地を借り、ヴィラ・マリアの歴史が始まりました。栽培を始めたのは、わずか約0.4haのブドウ畑です。翌1962年には初めてのワインが誕生しました。1970年代にはマールボロへ進出。1980年代には収穫量ではなく、ブドウの品質に応じて栽培農家へ報酬を支払う仕組みをニュージーランドでいち早く導入しました。1988年には輸出を開始。さらに、世界の主要ワイナリーに先駆け、全ワインへのスクリューキャップ採用という大胆な改革も実現しました。品質を追求する姿勢は国際的にも認められ、2015年には『ドリンクス・インターナショナル』から高い評価を獲得。小さな畑から出発した造り手は、ニュージーランドワインの魅力を世界へ伝える存在へと成長しました。

ヴィラ・マリアの魅力は、ニュージーランド各地の異なる風土を、多彩なワインに映し出していることです。南島のマールボロでは、ワイラウ・ヴァレーの中心部にワイナリーを構えています。ここで手掛ける代表的な品種は、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールです。一方、北島のホークス・ベイでは、ギムレット・グラヴェルズの端にワイナリーを構え、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどを醸造しています。さらに創業の地オークランドにも拠点を持ち、各地で生まれたワインのボトリングを担ってきました。かつて火山活動があった地域に広がる雄大な景観も、この土地ならではの魅力です。産地に適した品種を選び、それぞれの土地の特徴を大切にすることで、スタイルの異なるプレミアムワインを生み出しています。

ヴィラ・マリアが目指すのは、美しい自然と豊かなワイン文化を次の世代へつなぐことです。持続可能なワイン造りを推進するSWNZの創設メンバーとして活動。ブドウ畑とワイナリーで認証を取得しています。ボトルには平均67%のリサイクルガラスを使用。資源の有効活用と二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。また、季節労働者を含む働く人々の環境改善や、学生への栽培・品質管理の学習機会にも力を注いでいます。2021年にはニュージーランドのインデヴィン・グループの傘下となり、新たな成長の段階へ進みました。輸送時の環境負荷を軽減するため、一部のワインをタンクで英国へ運び、現地で瓶詰めする計画も打ち出しています。ワインの品質だけでなく、その先にある地球と人々の未来まで見据える姿勢が、ヴィラ・マリアの大きな個性です。