輝きを帯びた淡いルビー色の外観。イチゴやラズベリーなどの赤い果実の香り。バラのドライフラワーやシナモンのニュアンスも。口当たりは滑らかで、ピュアな果実味と上質な酸味が口いっぱいに広がります。各要素がバランスよく調和し、非常にエレガントなスタイルです。ほのかにミネラルの風味が重なり、深みのある余韻が続きます。ベッカーのシリーズでもっともライトでエレガントなシュペートブルグンダーです。
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【フリードリッヒ・ベッカー】
伝統ある協同組合を継がずに1973年に独立
現当主フリードリッヒ・ベッカー・シニアは、ファルツ最大の協同組合の会長の子息として生まれましたが、伝統ある協同組合を継がず、1973年に独立して自身の醸造所を設立しました。わずか4ヘクタールからの出発でした。当時の南ファルツは甘口白ワインが主流であったため、ブルゴーニュのような辛口のピノ・ノワールを造るという決断は強い反発を招きました。彼を支えたのは、17歳のときに訪れたブルゴーニュでの体験でした。石灰質土壌の共通点を見出し、この地で同じように偉大なワインを造るという決意を固めました。19歳でグラン・クリュ、カマーベルクを購入し、自ら選んだクローンのピノ・ノワールを植えました。
ワインガイド「Vinum」にて最優秀赤ワイン賞を受賞
独立後、彼のブドウは「酸が強く、すっぱくて不味い」と周囲から言われ続けましたが、信念を貫きました。その努力が実を結んだのは1989年ヴィンテージで、ワインガイド「Vinum」にて最優秀赤ワイン賞を受賞した時です。苦節16年を経ての評価でした。その後もゴーミヨ誌で2001年から2009年まで8年連続で最優秀赤ワイン賞を獲得し、ドイツのピノ・ノワールの名声を世界に広げました。ベッカー醸造所のエチケットに描かれたきつねは、「すっぱいぶどうときつね」の寓話をモチーフにしており、彼が歩んできた困難な歴史を象徴しています。現在では「ドイツのDRC」と呼ばれる存在として知られています。
所有畑の約7割はアルザス側に位置
醸造所はファルツの最南端、フランス国境に近いシュヴァインゲンに位置し、所有畑の約7割はアルザス側にあります。熟成にはブルゴーニュ産とファルツ産のオーク樽を併用し、時にはロマネ・コンティをはじめとするトップ生産者が使用した中古樽も用います。これらの取り組みにより、ピュアで土地の個性を映したワインが生み出されています。
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
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