透明感のある輝かしい麦わら色の外観。パイナップルや桃、黄桃を思わせる豊かな果実の香り。さらに白い花やほのかなハーブ、爽やかな柑橘が重なります。滑らかで柔らかな質感が広がり、熟した核果を思わせる果実味が伸びやかに感じられます。みずみずしい印象の中に、高地由来の爽やかさが心地よく溶け込み、果実感あふれる余韻が長く残ります。地中海品種ならではの華やかさと、標高800mの冷涼な環境がもたらす軽やかさを併せ持った、バレンシアの白ワインを是非お楽しみ下さい。
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地中海と高地が育む、唯一無二のボバル
スペイン東部・バレンシア州ウティエルの山間部に位置するムスティギーリョ。畑は平均海抜815mに広がり、昼夜の大きな寒暖差と乾燥した地中海性気候に恵まれています。土壌は石灰岩、粘土、大小の石が混ざる痩せた環境です。この厳しい土地がブドウの収量を自然に抑え、凝縮感と高い酸を備えた果実を育てています。栽培される中心品種は、長らく大量生産向きと考えられてきたボバルです。しかしトニ・サリオンは、樹齢100年を超える古木に眠る潜在能力に着目しました。1haあたり3,000〜4,000kgまで収量を抑え、すべて手摘みで収穫。さらに人の手で厳格な選果を行うことで、ボバル本来の繊細さと深みを引き出しています。地中海の温暖さと高地の冷涼さが共存するこの土地だからこそ、力強さだけではない、緻密でエレガントな味わいが生まれています。

100年の歴史を受け継ぎ、“ボバルの価値”を変えた男
ムスティギーリョの歴史は1919年まで遡ります。現在のワイナリーの中核となる「エル・テレーラソ」は、100年以上前からワイン造りが行われてきた歴史ある土地でした。その伝統を受け継ぎながら、トニ・サリオンはボバルという品種の再評価に人生を捧げます。当時のボバルは、色が濃く粗野な大量生産向き品種として扱われる存在でした。しかし彼は、古木が生む果実に驚くほどのフィネスと複雑性があることを確信します。土壌改良から栽培方法まで徹底的に見直し、土地に適した有機的な農法を導入。その努力はやがてスペイン最高位の単一畑呼称「ビノ・デ・パゴ」の認定という形で結実しました。現在では「Mr.BOBAL」の異名で知られ、スペイン国内におけるボバルの地位そのものを押し上げた存在として高く評価されています。

土地の記憶を未来へ繋ぐ、サステナブルな挑戦
ムスティギーリョでは、自社畑のブドウのみを使用しています。周囲には松林、オリーブ、タイム、ローズマリーが広がり、畑は豊かな地中海性生態系の一部として存在しています。トニ・サリオンは、この自然環境そのものがワインの個性を形成すると考えています。そのため畑では持続可能な農法を徹底し、土地本来の生命力を尊重した栽培を実践しています。醸造においても過度な抽出や樽香に頼ることはありません。ボバルの純粋な果実味、標高由来の緊張感、地中海を思わせるハーブのニュアンスを丁寧に表現しています。現在のムスティギーリョは、スペイン国内でも入手困難な存在として知られるほど高い評価を獲得しました。しかし彼らが目指しているのは単なる名声ではありません。この土地の記憶を未来へ残し、ボバルという品種の可能性を次世代へ継承していくことこそ、ムスティギーリョ最大の使命なのです。注意事項
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