深みのある濃紫色の外観。ブラックベリーやカシス、ブラックチェリーの香り。さらにドライローズ、ミント、シナモン、リコリスが重なります。なめらかで豊かな質感が広がり、凝縮した黒系果実の風味にカシスリキュールを思わせる奥行きが加わります。生き生きとした酸味ときめ細かなタンニンが美しく溶け込み、長い余韻へと続きます。ヒマラヤ山麓の高地がもたらす鮮やかなフレッシュネスと凝縮感を兼ね備えたスタイルです。アメリカのワイン評価誌『ジェームス・サックリング』では98点、『ワイン・アドヴォケイト』では96点を獲得。両誌ともに「これまでのアオ・ユンで最高のヴィンテージ」と高く評価しています。
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LVMHが手掛ける中国最高峰の赤ワイン
~ドメーヌ・ド・アオ・ユン/中国・雲南省~

中国高級ワインの新たな可能性
世界的ラグジュアリーグループLVMHは、中国において世界の銘醸ワインに比肩するファインワインを造るという壮大な構想を掲げました。その理想を実現するため、2008年から中国全土でテロワールの探索を開始。4年に及ぶ調査の末、雲南省北部、シャングリラ近郊のメコン川上流域にたどり着きます。神聖な梅里雪山に抱かれた標高2,200〜2,600mの山岳地帯は、カベルネ系品種の成熟に適した冷涼さと強い日照を備えていました。2013年、LVMHはこの地からアオ・ユンの初ヴィンテージを世に送り出し、中国高級ワインの新たな可能性を切り開きました。

4つの村が描くヒマラヤのテロワール
アオ・ユンの畑は、西当、斯農、朔日、阿東という4つの村にまたがります。標高、斜面の向き、土壌の構成が村ごとに異なり、それぞれがワインに個性を与えます。温暖で砂質の多い西当はエレガンスを、骨格ある斯農は力強さを、調和に優れる朔日は丸みを、最も高冷な阿東は鮮烈なフレッシュネスと凝縮感をもたらします。急斜面のため機械に頼ることが難しく、栽培と収穫は手作業が中心です。深く根を張ったブドウは、山岳地帯ならではの複雑さ、緻密なタンニン、塩味を帯びたミネラルをワインに刻み込みます。

空に近い醸造が磨く、中国ワインの未来
標高2,600mの阿東に築かれたワイナリーでは、低酸素という特殊な環境に合わせた独自の醸造が行われます。区画ごとに収穫されたブドウは別々に仕込まれ、重力を利用した移送や穏やかな抽出によって、タンニンの繊細さと果実の純度が引き出されます。新樽だけに頼らず、旧樽や中国製の石甕も用いることで、力強さの中に透明感を備えた味わいへ導きます。現在のアオ・ユンは、中国高級ワインの象徴として国際的な評価を高めています。将来さらに樹齢が進めば、このヒマラヤのグラン・クリュは一層深い表情を見せるはずです。