赤いチェリーの香り。さらにハーブやスパイスが重なります。やわらかくなめらかな質感と赤系果実の伸びやかな風味。シルキーなタンニンが全体に溶け込み、軽やかで心地よい印象をもたらします。若々しい果実味を前面に感じられる、親しみやすく快活なスタイルで最後に程よい余韻が残ります。エントリークラスのキュヴェにおいても、カベルネ・フランの魅力を損なうことなく、洗練された味わいに仕上げています。
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シノンにおける最高の生産者
【シャルル・ジョゲ/フランス・ロワール】

芸術家の感性が導いた、シノン革新の原点
ロワール・トゥーレーヌ地区に広がるシノンにおいて、シャルル・ジョゲは1957年、自らの名を冠したドメーヌを設立しました。もともとは絵画と彫刻を志した芸術家でしたが、父の死を機に畑を継承し、ワイン造りへと人生を転じます。当時のシノンは収量重視の大量生産が主流でしたが、彼は品質を追求する道を選びました。畑ごとの個性に着目し、区画単位で収穫・醸造・瓶詰めを行う手法を導入します。この考えは当時のロワールでは極めて革新的であり、後の単一畑文化の礎となりました。鋭い洞察力と既成概念にとらわれない行動力によって、ジョゲは一代でシノンを代表する生産者へと上り詰めました。

北東向きの畑が描く、気品あるカベルネ・フラン
ドメーヌはヴィエンヌ川左岸を中心に約34haを所有し、その多くが粘土石灰質土壌に位置しています。特筆すべきは北東向きの区画であり、過度な熟成を避けながらフレッシュさと緊張感を保つスタイルを実現しています。カベルネ・フランは赤系果実やスミレの香りを持ち、熟成によりトリュフのニュアンスへと変化します。青さや粗さとは無縁で、緻密で透明感のある味わいが特徴です。クロ・ド・ラ・ディオトリーやクロ・デュ・シェーヌ・ヴェールといった単一畑は、区画ごとの個性を明確に表現する象徴的な存在です。エントリークラスにおいても産地の個性を失わず、シノン本来の魅力を体現しています。

1997年に創設者が引退した後、ドメーヌはジャック・ジュネへと引き継がれました。現在は娘アンヌ・シャルロットと醸造責任者ケヴィン・フォンテーヌが中心となり、設立者の哲学を守り続けています。2008年からは有機栽培へ移行し、2016年に認証を取得しました。畑では除草剤を使用せず、土壌環境を健全に保つことでブドウの凝縮度を高めています。収穫は区画ごとに熟度を見極め、手摘みで厳選された果実のみを使用します。醸造も区画ごとに行われ、テロワールの表現を最優先に据えています。シノンの理想像を体現する存在として評価は高まり続けており、今後もこの地を代表する生産者であり続けることは間違いありません。
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※ユーロリーフ認証 EUが定める有機農業の基準に基づいた公式オーガニック認証制度。化学肥料や合成農薬、遺伝子組換え技術の使用を禁止し、農産物の95%以上がオーガニック由来であり、残り5%も厳しい条件に従わなければなりません。緑の背景にEU旗の星を葉の形に配置したデザインで「自然」と「ヨーロッパ」を象徴します。ユーロリーフはEU域内外において有機食品の統一された信頼マークとして広く認知されています。
公式サイト(欧州委員会 Agriculture & Rural Development):
https://agriculture.ec.europa.eu/farming/organic-farming/organic-logo_en
※AB認証(Agriculture Biologique) フランス政府が定める 有機農産物の公式認証制度。化学肥料や合成農薬、遺伝子組換え技術を使用せず、自然環境の保全と持続可能な農業を重視しています。EUの有機規則に基づき運用されており、フランス国内外で信頼性の高いオーガニック認証として広く認知されています。2012年以降は 栽培だけでなく醸造工程も対象に含まれるようになり、SO2の使用量にも制限が設けられています。
公式サイト(フランス農業・食料省):https://agriculture.gouv.fr/