モレロチェリーや野イチゴ、ブラックベリーなどの赤黒系果実の香り。さらにオレンジピールやスモークした肉、ホワイトペッパー、石灰的なチョーキーさのニュアンスも。しなやかで生き生きとした酸味と、細やかなタンニンがワインに奥行きを与えます。果実の厚みが感じられながらも軽やかな印象の飲み心地。フィニッシュには石灰質由来のミネラル感がやわらかく続き、長い余韻が残ります。フィサンらしい大地の力強さと繊細な気品が共存し、若いうちから楽しめる親しみやすい村名ワインです。
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ドメーヌ・ベルトー=ジェルベは、ブルゴーニュ地方フィサン村を本拠地とする、7世代にわたる家族経営のドメーヌです。18世紀末にフランソワ・ベルトーの父がフィサン村ノワゾ通り9番地に数ヘクタールの畑を所有したことから始まり、戦後にはギイ・ベルトーが瓶詰販売を開始し、アメリカ市場への輸出も開拓しました。ヴァンサンとドニ兄弟が跡を継ぎ、畑の拡張とともに品質の向上を図りました。そして2013年、アメリ・ベルトーが家業を継ぎ、母マリー・アンドレ・ジェルベのヴォーヌ・ロマネの畑を統合することで、現在の「ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ」として新たな歴史が幕を開けました。

ドメーヌは現在18haの畑を所有し、その大部分がフィサンにあり、ジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ、フラジェ・エシェゾーにも区画を広げています。生産の9割がAOC赤ワインです。ブドウは環境への配慮を重んじたリュット・レゾネで栽培され、殺虫剤や化学肥料の使用を最小限に抑えています。発酵はコンクリートタンクで行われ、天然酵母による自然発酵、手作業でのルモンタージュやピジャージュなど、古典的な技術も取り入れています。新樽の使用は控えめで、熟成は最大24ヵ月。低温マセラシオンや長期熟成により、果実の純度とテロワールの個性を最大限に引き出すことを目指しています。

現当主アメリ・ベルトーはボルドーで農学と醸造学を修め、ボルドーやニュージーランドで研鑽を積んだ後、2013年に家業を継ぎました。2017年には夫であるニコラ・フォールが栽培責任者として加わり、ロマネ・コンティやプリュレ・ロックで培った経験を活かし、ピュアで旨味のあるスタイルへと進化を遂げました。従来の力強くタンニックな造りから、果実の熟度を重視した繊細で洗練された味わいへと移行しています。アメリとニコラの哲学は、「良い行いは言葉よりも価値がある(Bien faire vaut mieux que dire)」という家訓にも通じています。伝統と革新を融合させた二人の手によって、ベルトー・ジェルベはブルゴーニュの未来を担う次世代の造り手として注目を集めています。
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