外観は透明感のあるガーネットレッド。スミレやオレンジの花を思わせる繊細な香り。ナツメグやトリュフ、柑橘の皮のニュアンスが重なります。味わいは包み込むような丸みがあり、柔らかさとバランスの良さが感じられます。スタイルは女性的と評されることが多く、柔らかくも上質なフィネスと優雅な余韻が残ります。鶏肉、ウサギ肉、子牛肉と絶妙な相性を見せます。また鹿肉などのジビエ料理にもお勧めです。
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「クロ・ゴワイヨット」は、フランス・ブルゴーニュ地方ヴォーヌ・ロマネ村の中心部、ラ・ターシュからわずか約50メートル離れた場所に位置する、わずか0.55ヘクタールの小さな区画です。この畑は、18世紀にコンティ公爵がロマネ・コンティと同時期に取得した由緒ある土地で、かつては彼のワインセラーの前に広がっていました。その後1820年には「ラ・ゴワイヨット」という名の邸宅が区画のすぐ北に建てられ、長らく家族用として非公開のままでした。
1988年、アンリ・フレデリック・ロック氏がこの畑を取得し、ドメーヌ・プリュレ・ロックの象徴的なワインとして世に送り出しました。ロック氏にとって、この畑はワイン造りへの情熱を呼び起こした特別な存在であり、彼がワイン造りに携わるきっかけとなった原点の場所です。
クロ・ゴワイヨットはその無限のまろやかさと並外れた繊細さから「女性的」と評されることもあり、まさに宝石のような存在です。生産量が極めて少ないため、愛好家やコレクターの間では「知る人ぞ知る宝石のような存在」として高く評価されています。
ワイナリー情報
身体に優しく染み込むような、柔らかなワイン
ロックのワイン哲学を示す「象形文字」
一度見たら忘れない、プリューレ・ロックのロゴ。ドメーヌ設立者・故アンリ・フレデリック・ロックは、彼が情熱をもって取り組むべきワイン造り、つまり完全に「自然」なワイン造りをこの象形文字が真に表現している、と気づきました。それはドメーヌを興すよりも前のことです。
右上:黄色い口のマーク(上部…自然、地域、天候など、すべてがヴィンテージを形作る力、すなわち神の目。下部…自分自身は有限で、他者からもたらされるものを受け入れる力、すなわち人間の目)
右下:赤い3つの卵型のマーク(ブルゴーニュのヴィニュロンが最高級のワインを生み出す、最も小さく、最も凝縮した果実、つまりブドウ)
左:緑の葉っぱのマーク(書記官の仕事と植物を象徴するパピルスの葉)
華々しいバックグラウンドと謙虚さ「ワインの『造り手』ではないこと」
アンリ・フレデリック・ロックは、あのマダム・ルロワの甥であり、1992年よりDRCの共同経営者も務めていました。ワイン造りの伝統とブルゴーニュのテロワールの特性を尊重し、ブドウの手入れ、醸造、熟成を700年以上前にシトー派の修道士が行っていた手法で行い、ドメーヌを発展させてきました。ブドウ畑をあるべき姿ではなく「あるがままにする」こと。それは決して受け身ではなく、ブドウ畑の声に耳を傾け、季節ごとに適切な手入れをすることを意味します。自分のワインの味を「造る」ことではなく、ブドウの木の世話をし、バランスを崩すリスクから発酵中のワインを守り、ワインの成長と表現へのプロセスを支えること。それが自分がすべきことだ、という謙虚さが印象的です。
ワインにバランスをもたらすもの、それは完璧なブドウ以外ありえない
ロックは語ります。「ブドウ畑のバランスを確立しようとするとき、私たちはワインにおける調和を想像します。バランスは私たちが探し、決して得られなくとも、努力するものです。砂糖や酸などの添加物を調整することでわかったのは、自然にするよりも、すべてのバランスが崩れてしまった、ということ。完璧なブドウだけがバランスをもたらすのだと確信しました。1991年、醸造と熟成において、硫黄の使用を完全に中止しました。これは、私たちが瓶詰めするワインが100% 純粋な果物であることを意味します。添加物や干渉はまったくありません。」
アンリ・フレデリック・ロックのビジョンと情熱を受け継ぐ者
現在のドメーヌを担うのは、共同ディレクターに指名され、ロックとブドウ栽培のビジョンと高級ワインへの情熱を共にするヤニック・シャン。2002年よりドメーヌに参画し、2005年に醸造責任者、2010年より共同経営者に就任。2018年に惜しまれながらこの世を去ったロックを引き継ぎました。情熱に溢れ、シンプルで力強い創業者のメッセージ同様、ワインも完璧な果実から生まれる純粋さそのものを表現していると言えるでしょう。
ニュイ・サン・ジョルジュとヴォーヌ・ロマネを主に合わせて14ha所有し、ニュイ・サン・ジョルジュのクロ・デ・コルヴェとヴォーヌ・ロマネのクロ・ゴワイヨットはプリューレ・ロックの単独所有畑です。
房をそのまま丸ごと発酵槽に入れ、発酵は木樽を使い、すべて野生酵母のみを用います。醸しは今なお人の足でブドウを潰して行い、滓引きもせずノン・フィルターで瓶詰めしています。熟成に使用する樽の材木は、ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ社が50年以上も前に伐採前の樹を買い付けてあったものを共同で使用しています。
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
またヴィンテージは、商品名や説明に記載がない場合、商品の画像と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※商品の性質上、お客さまのご都合での返品・交換は原則としてお受けいたしかねます。