黒いプラムやブルーベリー、ブラックカラントの香り。さらにドライローズの花びらやミネラル感がアクセントとなった、複雑で奥行きのあるフレーバー。口に含むと黒系果実の風味がしっかりと広がり、ハーブやカカオの風味が加わります。タンニンがきめ細かく、酸味が柔らかく全体を引き締めている飲み心地。最後にダークチョコレートのほろ苦さが余韻に残ります。全体的には力強さと緊張感を備えた、均整の取れたスタイルです。ジェームス・サックリングでは2028年以降が飲み頃と語っています。
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オーパス・ワン 2018・2019・2021を読み解く
カリフォルニア、ナパ・ヴァレーの象徴的なワイナリー「オーパス・ワン」。ナパ・ヴァレーを代表する存在として国際的な評価を確立していますが、その名声をさらに確固たるものにしたのが、2018年、2019年、そして2021年という3つのグレートヴィンテージです。2020年は山火事の影響により生産を断念しましたが、それを挟むかたちで生まれた3つのワインは、それぞれ異なる個性を持ちながらも、世界的に極めて高い評価を獲得しています。クラシカルで優美な2018年、完成度の高いバランスを誇る2019年、華やかでパワフルな2021年。まさにコレクターやワイン愛好家にとって垂涎の3年連続グレートヴィンテージとなっています。
3年連続99点 ― James Sucklingの絶賛
特筆すべきは、世界的な評論家ジェームス・サックリングが2018・2019・2021の3年連続で99点を与えたことです。オーパス・ワンのブドウ栽培と醸造における一貫した哲学と、ナパ・ヴァレーというテロワールの力を示しています。加えてロバート・パーカー、デキャンター、ヴィノス、ジェブ・ダナックといったメジャーなワイン評価誌からも軒並み高得点を獲得しました。各年それぞれに異なる表情を見せながらも共通して「偉大なオーパス・ワン」であることに疑いはありません。
☆オーパス・ワン 2018年☆
「クラシカルでエレガント」
穏やかで理想的な気候条件に恵まれた2018年は、オーパス・ワンの持つ洗練と調和を体現したクラシカルなヴィンテージです。ブラックベリーやカシスの純度の高い果実味に、スミレやローズといった華やかな花の香りが重なり、香りからして優美で気品にあふれています。口当たりはシルキーで繊細ながら芯のあるストラクチャーを持ち、酸もフレッシュで全体のバランスが見事に取れています。余韻には心地よい果実の甘やかさとハーブのニュアンスが漂い、クラシックなナパを思わせる気品ある仕上がり。今飲んでも素晴らしいですが、熟成によりさらに複雑さと奥行きを増し、長い年月を経て本領を発揮する一本です。
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☆オーパス・ワン 2019年☆
「力強さと優雅さの調和」
2019年は春の豊富な雨により生育が遅れた年でしたが、酸のフレッシュさを伴った果実が得られ、ワインに力強さと緊張感のあるバランスをもたらしました。ブラックプラムやブルーベリーの凝縮した果実の香りに、ドライローズの上品さやミネラル感、さらにカカオやエスプレッソを思わせる複雑なニュアンスが立ち上ります。味わいは柔らかい酸が果実味を引き立て、繊細な苦味が余韻に心地よく残り、骨格と優美さが同居したスタイルに仕上がっています。2018年よりも厚みがありながらも、2021年ほどモダンに振れすぎず、クラシカルとモダンの中間点にある完成度の高いヴィンテージ。長期熟成にも十分耐えうる、洗練と力強さを兼ね備えた逸品です。
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☆オーパス・ワン 2021年☆
「凝縮感とモダン、豪華なスタイル」
2021年は降雨量が歴代でも極めて少なく、収量も抑えられたことで、ブドウは小粒で果実の凝縮度が非常に高く仕上がりました。その結果、力強く華やかな果実味としっかりとしたストラクチャーを備えた、豪華でモダンなスタイルに。カシスやブラックチェリーの濃密なアロマに、バニラやシナモンなどのスパイス、さらに紅茶やダークチョコレートを思わせる複雑な風味が幾重にも重なります。口当たりは緻密でクリーミーなタンニンに包まれ、余韻は力強く、長く続きます。若いうちからその華やかさを楽しめますが、真価を発揮するのは熟成を経てから。長期熟成ポテンシャルが極めて高く、今後の進化に大いに期待できるモダンで豪奢な一本です。
~ナパとボルドーを結んだ夢の結晶~
【オーパス・ワン・ワイナリー】
フィリップ・ド・ロッチルド男爵とロバート・モンダヴィ氏の二人の巨匠がかつて描いた夢は、今もなお色褪せることがありません。世界に誇るこの偉大なワインは、その絶え間ない努力により進化し続け、ワイン界に多大な影響を与え続けています。
世代を超えて人々を魅了する芸術作品
オーパス・ワンは、ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルトの当主フィリップ・ド・ロートシルト男爵と、ナパ・ヴァレーを代表する醸造家ロバート・モンダヴィ氏によって創設されました。彼らの目標は、両家の誇る伝統と革新の精神を融合させ、ナパ・ヴァレーから世界最高峰のワインを生み出すことでした。二人が掲げた「妥協なき品質」という哲学は、現在に至るまで揺らぐことなく受け継がれています。ワイナリーは1979年に初ヴィンテージを発表し、当初から世界中で注目を集めました。以来、オーパス・ワンは芸術作品のように世代を超えて人々を魅了し続けています。その唯一無二の存在感は、両巨匠が描いた夢が確かに形となった証です。
伝統を尊重しながら革新的なアプローチを導入
オーパス・ワンはオークヴィルAVAの西部に位置し、著名なト・カロン・ヴィンヤードを含む4つの自社畑を所有。畑は合計68haに及び、粘土質や砂礫質を含む複雑な土壌構造がワインに奥行きを与えます。ワインメーカーのマイケル・シラーチ氏は2001年より栽培と醸造を統括し、伝統を尊重しながら革新的なアプローチを導入。栽培では全区画で化学肥料や除草剤を廃し、自然環境と調和したオーガニック栽培に転換。ブドウは全て手摘みで収穫してから在来酵母で発酵。フレンチオークの新樽で約18ヶ月熟成を行い、さらに15ヶ月瓶内で保管しています。こうした緻密な工程によって、長期熟成に耐えうる世界的に評価の高いワインが生み出されています。
オーパス・ワンは品質のみならず、環境と社会への責任を重視しています。2018年にはワイナリー全体で「ナパ・グリーン・ワイナリー」の認証を取得し、省エネルギーや節水、廃棄物削減を実践しています。さらに2022年には「ナパ・グリーン・ヴィンヤード」認証も取得し、再生型農業や気候変動対策、水資源の効率利用に注力しています。ワイナリーの象徴的な言葉である「偉大なワインを造るのは簡単だ。難しいのは最初の100年だけだ」というロートシルト男爵の言葉のとおり、彼らは未来を見据えたワイン造りを続けています。現在、オーパス・ワンは90か国以上で販売され、世界中の人々にその価値を届けています。
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
またヴィンテージは、商品名や説明に記載がない場合、商品の画像と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※商品の性質上、お客さまのご都合での返品・交換は原則としてお受けいたしかねます。