地区の西側に位置するワイナリー。あのジャック・セロスのもとで働いていた娘さんが戻り、さらに品質の向上がうかがえます。粘土の強い土壌から肉付きの良い味わい。酸が穏やかで腰の低い味わいで、幅広い料理と合わせやすいのも魅力。
照りのあるイエローの外観で泡は細かい。
洋ナシやカリンのゆたかな香りに青りんごのニュアンスが感じられ、ふくよかさと同時に爽やかな風味も感じられる。
加えて酵母やパン香、蜜のニュアンスが加わり、豊潤でいながら上品さをなくさないフランチャコルタの素性の良さが表れた素晴らしい香り。
口に含むとよく熟したシャルドネらしい密度のある果実味と複雑さが感じられ、ゆったりとした懐の深さを感させてくれます。
やさしい酸がさらにフランチャコルタらしさをより感じさせてくれると同時に合わせるお料理の幅も広げてくれています。
王道のフランチャコルタを追求した素性の良さ、レベルの高さを感じることのできる素晴らしい味わいです。
また、このフランチャコルタ自身が酸が低めで上品ながら旨味のある味わいが魅力ですので出汁や和食との相性がよく、炊き合わせや茶わん蒸しなど合わせても面白い表情を見せてくれます。
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イタリア国内でほとんど販売されてしまうため日本ではあまり知られていないですが、イタリアでは圧倒的な人気を誇るウベルティ。
北イタリア・ロンバルディア州東部のフランチャコルタの地の中でも西側にある銘醸地「エルブスコ」で、自分たちの栽培したブドウのみでワインを造っています。畑はイゼオ湖に近いことから、氷河が流れた堆積土で様々な土質が混在した土壌。その中でも赤い粘土質土壌は果実の厚みを、白い石灰土壌はミネラル、砂質土壌は芳醇な香りを作り、複雑な風味をもたらしています。また、古樹にもこだわり収穫量を抑えることでブドウの果実味が凝縮。古典的なフランチャコルタらしい重厚感のある味わいを生み出しています。
シャンパーニュで醸造学を学び、さらにジャック・セロスのもとで経験を積んだ長女シルヴィアと、栽培を担当をするフランチェスカの女性2人が中心となり、父で現当主のジョヴァンニと共に運営しています。近年、この娘たちの加入によりぐんぐんと品質が向上しており、リザーヴ・ワインのブレンドを強化することによって複雑味のある濃厚なスタイルを確立させています。フランチャコルタを代表する造り手として今後の活躍が楽しみな生産者です。
イタリアのワインガイド、エスプレッソ誌にてフランチャコルタ2大巨頭「カ・デル・ボスコ」や「ベッラヴィスタ」と並ぶ高評価を取得しています。