類い稀な才能を持つチャールズ・スミス氏が造る高品質カジュアルライン「サブスタンス」

2001年に最初のワイナリー、ケイ・ヴィントナーズを創業。ヨーロッパでロックバンドのマネージャーをしていたという経歴を持つ彼のファーストヴィンテージは、1999年の K シラー。シボレーのアストロバンの荷台に乗せて売り切ったというエピソードもまたロックです。そんなロックを感じるチャールズ・スミス氏ですが、ワイン造りに向かう姿勢は至極真摯。すべて手作りの超少量生産でワイン造りを行っています。ハンドメイドの彼のワインは、ワイン誌や評論家から高く評価され、創業から僅か数年でワイン界に一大旋風を巻き起こすまでに。現在も、多くのワインマニアを虜にし続けています。

今回ご紹介するサブスタンスは、ケイ・ヴィントナーズの極少量ハンドメイドワインの手法をそのままに、規模を大きくしたもの。天然酵母で発酵、樽で熟成後清澄もフィルターもしないで瓶詰めなど、通常であれば少量生産でしかかけられない手間暇がかけられています。しかも安定した品質であることが絶対条件。まさにケイ・ヴィントナーズの少量高品質をカジュアルラインで実現したシリーズがこのサブスタンスなのです。

今回はその中でも見事なコストパフォーマンスを誇る4本をセレクト。白はソーヴィニヨン・ブランとシャルドネ、赤はピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンの4本です。新ラインナップのピノ・ノワールも素晴らしい出来栄えとなっていますのでぜひお試しください。

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カリーチ・レイク ヴィンヤード43%、ホルメイソン・ヴィンヤード26%、 フレンチマンヒルズ・ヴィンヤード19%、ローザヒルズ・ヴィンヤード12%と4つの区画のソーヴィニヨン・ブランをブレンド。凝縮感のカリーチ・レイク、酸と豊かな果実味を持つホルメイソン、ゆっくりと成熟するフレンチマンヒルズ、ミネラルのローザヒルズ。各区画の良さを活かした絶妙なブレンドは流石としかいいようがありません。グレープフルーツやレモングラスやハーブ、火打石を思わせる上品なアロマ。凝縮感のある果実味と美しい酸が余韻に長く続きます。

フレンチマン・ヒルズ70％ 、ローザ・ヒルズ27％、 ハイ・リバー28％、モクシー3%の4区画のシャルドネを使用。フレンチマン、ローザ・ヒルズ、モクシーは石灰岩比率の高く、シャルドネに適したすばらしい区画。温暖なハイ・リバーとブレンドすることで、より奥行きと複雑さが増されます。ジンジャーシロップや洋ナシ、メロンのボリュームのある香り。カモミールやラベンダー、ハーブのニュアンスも。オイリーな質感とレモンクリームを思わせるリッチな味わい。満足感の高い1本です。

グースリッジ 、ペインテッドヒルズ 、 バッジャーマウンテン、スポートフィッシャーの4区画のカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド。ブラックベリーや黒スグリの芳醇な香りに加え、上質なカベルネを思わせる杉のニュアンス。幾層にも重なり合う複雑で深みのある味わい。濃厚でリッチなボディでありながら、重くなりすぎない品の良い仕上がりはさすがのひとこと。チャールズ・スミス氏がこれまでで最高のヴィンテージと絶賛する1本です。

ゴールデン・ウエスト・ヴィンヤード85%、エバーグリーン・ヴィンヤード15%の2区画のピノ・ノワール。ゴールデン・ウエストはワシントン州の歴史上、最大のピノノワールの畑です。コロンビア川によって緩和された温暖なマイクロクライメイトが特徴で、美しいピノ・ノワールが生み出されています。もう一方のエバーグリーンは冷涼でミネラルと酸をもたらします。野イチゴ、レッドチェリー、ハイビスカス、バラの華やかな香り。緻密なミネラル、フレッシュな酸、心地よい余韻が長く続く、上質なピノ・ノワールです。