ドライなブラックベリーを思わせる複雑な果実香に、心地よい木樽のニュアンス。ムールヴェードル由来の力強いタンニンとアルコール感、凝縮感のある果実味が、長い熟成を経て丸みを帯び、上質なカカオやダークチョコレートのような深みを感じさせます。スタイルは大人の雰囲気を湛え、ベルベットのように滑らかな口当たりと、柔らかく奥行きのある味わいが静かに広がる極上の赤ワインです。
ドメーヌ・デュ・マス・ブランは、フランス・ルーション地方のバニュルスに本拠を置く名門ワイナリーです。1910年、医師だったガストン・パルセ氏が村の娘ポリーヌと結婚し、創設されました。以来、アンドレ・パルセ博士、ジャン=ミシェル・パルセ氏、ローラ・パルセ氏と四代にわたって家族経営を続けています。ガストン博士は1921年にワインの瓶詰めを始め、1936年にはバニュルスAOCの設立に尽力。息子のアンドレ博士も1971年にコリウールAOCの創設に貢献し、地域の発展に大きな役割を果たしました。
マス・ブランは約20haの自社畑を所有し、一部はフェルマージュ契約で管理しています。バニュルスとコリウールという二つのアペラシオンにまたがり、赤・白・ロゼと多彩なワインを生産。特に赤ワインでは、ムールヴェードル主体の「クロ・デュ・ムーラン」やグルナッシュ100%の「ラグーユ」、5区画をブレンドした「モザイク」など、多様なキュヴェを展開しています。すべてのワインは長期熟成を想定して造られ、圧倒的なポテンシャルを誇ります。
マス・ブランは、パルセ家の情熱と努力により、バニュルス、コリウールの名声を築き上げてきました。特に、川沿いの砂利質土壌で育つブドウから生まれる特別なキュヴェ「クロ・デュ・ムーラン」などは、生産量が極めて少なく、世界的にも希少です。伝統を重んじながらも、品質向上への絶え間ない努力を惜しまず、現在はアンドレ・パルセ博士の孫娘であるローラ・パルセがジャン・ソレとともに、ドメーヌ・デュ・マス・ブランの素晴らしい歴史を引き継いでいます。
※画像はイメージです。ワインのラベルやキャップシール等の色、デザインは変更となることがあります。
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