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歴史に翻弄されながらも、本当によいと思うものだけを造り続ける家族経営のワイナリー
イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州との国境からわずか900mのところに位置するワイナリー。1918年に設立し、この地域でもっとも有名なワイナリーとして人気を博していました。しかし、この地域は世界大戦中にイタリア、ドイツ、クロアチア、ハンガリーに順次占領、第2次世界大戦後はユーゴスラビアの統治下に置かれ、1991年まで自由なワイン販売は禁じられていた地域。そのため、彼らは1991年まで、イチジクや桃、オリーブなどの栽培で生計をたてていたといいます。現在は5代目のアレクスが当主を務め、妻のシモーナと弟のウルスと共にトラットリアの経営とワイン造りを行っています。この辺りはイタリアよりも遅れて農薬が推奨されたこともあり、いまでも多くの生産者が農薬を使用しているのが現状。しかし、クリネッツは「次世代に健康な畑と周辺の環境を残していくこと が最重要」と考え、利益を追わず、家族だけで管理できる範囲に抑えたワイン造りを行っています。
畑はメダーナ周辺に6ha所有。自然環境に配慮し、化学薬品は一切使用しない。イタリアのフリウリにほど近い場所であることもあり、ワイン造りの思想は「ヴァルテル・ムレチニック」や「ス タンコ・ラディコン」、そして「ダリオ・プリンチッチ」等から大きく影響を受けていますが、あくまでも考え方を同じくするまで。クリネッツのワインはこの地域にしか生み出せない独自の進化をみせています。特に土着品種でもあり、絶滅危惧種とされていたヴェルドッツォを使用し長期マセラシオンしたワインは、品種由来の個性を活かした高品質なワインとして高い評価を受けています。