「ここまで頑張ったのに」「あと少しだったはずなのに」。
結果を見た瞬間、そんな思いが頭をよぎったかもしれません。努力してきた時間が長ければ長いほど、その気持ちは強かったはずです。
まずお伝えしたいのは、その悔しさは、あなたがここまで真剣に取り組んできた証だということです。もし本気で向き合っていなければ、ここまで心が動くことはありません。結果だけで、あなたの積み上げた努力まで否定しないでください。胸を張っていいのです。
【目次】
1. 数字が証明する、2025年の「異常な厳しさ」
2. 一次試験:結果を分けた「4つの落とし穴」
3. 二次試験 テイスティング:求められたのは「対応力」
4. 再挑戦に必要なのは「根性」ではなく「設計」
5. プロフェッショナルの視点が入ると視界が開ける
6. 経験者は、誰よりも有利にリスタートできる
1. 数字が証明する、2025年の「異常な厳しさ」
「今年は難しかった」と感じたのは、決して気のせいではありません。2025年の試験は、数字の上でも非常に過酷な年でした。
ソムリエ合格率:19.9%
ワインエキスパート合格率:26.4%
ソムリエの19.9%は2023年に次いで、2番目に低い数字ですし、特にワインエキスパートが30%を下回ったのは、ワインエキスパート試験が開催されてから初めてのことでした。この状況での不合格は「努力不足」という単純な話ではなく、「十分な勉強をしてきた層の中で、わずかな差が勝敗を分けた」という現実があるだけなのです。
2. 一次試験:結果を分けた「4つの落とし穴」
では、合格にあと一歩届かなかった原因はどこにあったのでしょうか。単純に準備する時間が足りなかったという方もいらっしゃるでしょう。しかし、それ以外にも。多くの場合、次の4つのパターンが見受けられます。
- 優先順位の迷い
時間はかけたが、「どこに力を入れるべきか」が整理されていなかった。 - インプット偏重
覚えることに必死で、「試験で点を取る(アウトプット)」練習が不足していた。 - 練習問題の消化不良
「解いた」だけで満足し、「なぜ間違えたか」の深掘りができていなかった。 - スパートの遅れ
後半の詰め込みになり、理解が追いつかないまま本番を迎えてしまった。
これらは、決して珍しい事例ではありません。忙しい受験生なら誰でも陥りやすいポイントでもあります。これらに一つでも思い当たるなら、それは「伸びしろ」です。やり方さえ変えれば、次は必ず違う結果が出せます。
3. 二次試験 テイスティング:求められたのは「対応力」
テイスティングで涙を飲んだ方も、決して味覚や能力が劣っていたわけではありません。最大の要因は「例年とは違う変化への対応」でした。
「選択用語集」の大胆な変更
昨年までは選択肢なかった色の表現が加わったり、試験始まって以来、初めて「ワイングラスの形状」が、選択肢に並んだり、見たことのない用語に動揺し、コメントが組み立てられなかった。
「結論重視」の配点への変更
色や香りを丁寧にとっても、品種や産地という「結論」が弱いと点にならなかった。
2025年は、単なるコメント作成能力に加え、変化に動じない「判断力」が問われました。同時に出題者の意図を読み解く必要もあったと言えるでしょう。例えば、ワイングラスの選択に関しては、2つ選択するように指示されており、これまでの「大きさ」に加えて「形状」が選択肢に並んだのだから、「大きさ」から2つ選ぶのではなく、「大きさ」「形状」それぞれから選んでほしいという出題者の意図があったとようにとれます。
配点に関しては、しばらくはこの「結論重視」が続くことが想定されます。重要ブドウ品種、準重要ブドウ品種を練習アイテムにして、迷わず結論にたどり着く反復練習を行うことが、次への大きな鍵になります。
4. 再挑戦に必要なのは「根性」ではなく「設計」
再スタートにあたり、「根性」や「気合」のような精神論は、一旦脇に置きましょう。必要なのは気合ではなく、勉強の「再設計」です。
「あと一歩だった」あなたに必要なのは、単純な勉強時間や練習量の増加ではありません。これ以上闇雲に積み上げるよりも、やるべきことを絞り、順序を整えることが重要です。
学科では重要範囲の認知、出題傾向の把握をすること。そして何よりも丸暗記から、「理解して暗記する」スタイルに変えていくと良いでしょう。テイスティングでは、重要アイテムをコンスタントに試飲し続け、感覚を鈍らせないことはもちろん、観察したことから結論に結び付けるロジックに基づく練習が必要になりそうです。
5. プロフェッショナルの視点が入ると視界が開ける
試験がここまで難関となった今、情報の取捨選択やスケジュール管理をすべて一人で行う「完全独学」は、非常に負荷が高くなっています。
プロフェッショナルの第三者的視点を入れることで、「自分では気づけない弱点」が見えたり、「やらなくていいこと」が明確になったりします。体系的に学ぶということは、単に知識を増やすことではありません。「合格までの最短ルートを、迷わず進める状態をつくる」ということなのです。
6. 経験者は、誰よりも有利にリスタートできる
一度挑戦したあなたは、勉強の大変さも、試験当日の緊張感もすでに知っています。これは、初学者にはない大きなアドバンテージです。合格は、特別な才能を持つ人だけのものではありません。正しい方向で、やるべきことを積み重ねた人に、きちんと届く結果です。
「悔しいけれど、もう一度挑戦したい」そう思えた今こそが、あなたが合格をつかむための本当のスタートラインです。
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