ソムリエ/ワインエキスパート試験は、ワイン好きにとってはきっと大きな目標の1つでしょう。しかし合格した瞬間から訪れるのは、新しい空白の時間かもしれません。このコラムでは、試験後にどう学びを続けていけるのかを考えます。
【目次】
1. 合格の先に広がる空白―その瞬間、あなたは何を思う?
2. 試験後に訪れる「心の空白」とは
3. 学び続けることの本質
4. 次のステップの学びで広がるワインの世界
5. 上級資格への挑戦という選択肢
6. 学びの先にある「楽しさ」
7. 今日がスタート
1. 合格の先に広がる空白―その瞬間、あなたは何を思う?
試験勉強に取り組んでいるときは、日々の生活がすべて試験中心に回り、「合格」の二文字を追いかけることで精一杯だったと思います。だからこそ、合格した瞬間の喜びは格別ですし、その努力が報われた達成感は何にも代えがたいものです。
しかし一方で、試験が終わったあと、ふと「これからどうしよう?」という気持ちになる方も少なくありません。長い間続けてきた勉強習慣が途切れることで、心に空白が生まれたり、達成感と同時に燃え尽き感を覚えたりすることもあるでしょう。これはとても自然なことかもしれません。
2. 試験後に訪れる「心の空白」とは
合格の喜びの後、日々の勉強習慣が途切れることで心に空白が生まれたならば、そこから「次の自分づくり」へつなげることもおすすめです。ソムリエ/ワインエキスパート試験を終えると、多くの方が「勉強しなければいけない理由」がなくなります。その結果、学ぶ意欲をどこに向けたらよいのか迷ってしまうのです。
ですが、ここで立ち止まって考えてみましょう。試験勉強を通じて得たものは、単なる暗記ではありません。世界中のワイン産地の背景や歴史を知り、テイスティングを通して感覚を磨き、人と語り合う楽しさを体験したはずです。これらは試験が終わっても消えることのない財産です。その財産をどう活かしていくかが、次のステップになります。
3. 学び続けることの本質
 
ワインの世界は常に変化しています。学びは一度で終わるものではなく、「続けること」こそが楽しさや人生の豊かさにつながります。ワインを学ぶ本当の意味は、試験に合格することではなく、その先にある継続的な学びの喜びにあるのではないでしょうか。
ワインは“移ろい続ける存在”です。ブドウの生育環境は毎年異なり、新しい生産者やスタイルも次々と生まれます。つまり、一度身につけた知識で完結することはありません。知れば知るほど新しい発見があり、世界が広がっていきます。
また、ワインの学びは「文化」「歴史」「人」と結びついている点も魅力です。あるワインを知ることは、その土地の風土や人々の営みを理解することにつながります。知識が深まれば、旅先やレストランでの一杯がより特別な体験に変わります。学びを続けることで、人生そのものも彩りを増していくのです。
4. 次のステップの学びで広がるワインの世界
 
試験後も学びを続けられるように、多彩な講座が用意されているワインスクールもあります。例えば、アカデミー・デュ・ヴァンにはワイン総合コースStep-Ⅱ、Step-αといった趣味を楽しむ講座、国際資格WSET®やWSGなど、新しい挑戦が待っています。ときにはStep-Ⅰでじっくりワイン学び直す人もいます。
アカデミー・デュ・ヴァンでは、試験後の学びを続けるための多彩なステップを用意しています。
- Step-Ⅰ
 30年以上続くロングセラー講座、ワインの基礎をゆっくり学べます。受験クラスで高速で学んだことを、もう一度噛みしめながら学ぶことができます。
- Step-Ⅱ
 Step-Ⅰで基礎を学んだ方がさらに一歩踏み込み、産地を切り口に理解を深める講座です。より実践的な知識を体系立てて学ぶことができます。
- Step-α
 品種ごとの飲み比べや、地域別のスタイルを体感できる講座です。テイスティングを通じて、自分の感覚に自信を持てるようになります。
- WSET®/WSG(Wine Scholar Guild)
 国際的な資格試験に挑戦する道もあります。世界基準で学ぶことで、自身の知識に厚みが増し、海外ワイン産地の理解がより立体的になります。
- 研究科
 「シャンパンだけを6回学ぶ」「シャブリについて1日で学ぶ」など、試験勉強を通じて、興味が湧いた産地を極めることができます。
実際にこれらの講座に進んだ方からは、次のような声が寄せられています。
「試験が終わってから気が抜けそうになりましたが、次の講座に参加することで再び目標ができ、学ぶ楽しさを再発見しました」「仲間と一緒に学び続けることで、自分ひとりでは維持できないモチベーションを保てています」
試験後に学びの場を持つことは、知識の定着だけでなく、新たな仲間との出会いにもつながるのです。
5. 上級資格への挑戦という選択肢
さらに高いレベルを目指したい方には、ソムリエ・エクセレンス/ワインエキスパート・エクセレンス試験のような上級資格も用意されています。これはプロフェッショナルとしての力を一段と磨く場であり、学びの幅を大きく広げてくれる挑戦です。
試験対策を通じて得られるのは知識だけではありません。毎日の積み重ねが「継続する力」となります。この続ける力は試験勉強を超えて、人生や仕事のあらゆる場面に役立つスキルです。ワイン愛好家の方にとっても、上級試験への準備は新たな刺激となり、自分の世界を広げてくれるでしょう。
6. 学びの先にある「楽しさ」
 
学びは試験だけのものではありません。レストランでの一杯や旅先のワインに知識が加わることで、日常がより特別な体験へと変わっていきます。忘れてはいけないのは、学びは決して苦行ではないということです。むしろ、日常をより豊かにしてくれるものです。
例えば、レストランでワインリストを開いたとき、以前なら迷ってしまった選択が、自信を持って楽しみに変わります。旅先で出会う一杯が、その土地の歴史や文化とつながり、特別な思い出として残ります。仲間と集まってワインを飲むときも、知識をシェアすることで会話が弾み、喜びが広がりますー学ぶことは、人生を楽しむための最高のツールなのです。
7. 今日がスタート
ソムリエ/ワインエキスパート試験合格はゴールではなく、新しいスタートラインです。学び続けることで、ワインと人生の楽しみはさらに広がることでしょう。
未来の自分へ。合格の喜びを胸に、次の一歩を踏み出してみませんか。アカデミー・デュ・ヴァンは、その道のりを共に歩み続ける場所です。





 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		
