『フランチャコルタ』セミナー　～「イタリアの奇跡」と称される、イタリア最高峰の発泡ワイン～

今回はワインジャーナリストの宮嶋勲氏を特別講師に迎え、フランチャコルタの歴史やテロワール、トレンドや今後の展望などフランチャコルタの魅力を軽妙な解説と共に語っていただきます。

「フランチャコルタ」はイタリア北部ロンバルディア州、ミラノに程近いイゼオ湖畔の丘陵地帯・フランチャコルタで伝統的な瓶内二次発酵でつくられる極上の発泡ワインです。現在121のワイナリーが厳格で綿密な基準の下で製造し、イタリア最高峰のD.O.C.G（統制保証原産地呼称）に認定されています。

「フランチャコルタ」の規定は大変厳しく統制されており、使用可能なブドウ品種や、手摘みでの収穫、熟成期間など、様々な条件をクリアしたものでなければ「フランチャコルタ」と名乗ることができません。

フランチャコルタの歴史の始まりは太古の昔のことであり、その歴史はこの地域で行われていたブドウ栽培に深く根差したものでした。ローマ時代、中世を経て、ブドウ栽培は更に盛んとなり、16世紀に書かれた本に「ピリッと辛く」て快活で陽気な飲み物として幅広く発泡ワインが飲まれていたとあります。この当時はまだその殆どがこの地域内で消費されておりましたが、1960年代初め、貴族で醸造家のフランコ・ジリアーニが「フランチャコルタ」の名を冠した発泡ワインを製造しました。

「フランチャコルタ」の特徴は土地が生み出すそのオリジナリティにあります。氷河が削り取られた岩石・岩屑や土砂などが土手のように堆積した土壌により、ミネラルが豊富に含まれ、その上イゼオ湖が作りだす温暖な気候とカモニカ渓谷の冷気による寒暖差により、ブドウがアロマと酸を保ちながら完熟する奇跡の土地と言われています。

シャンパーニュ地方に比べて南に位置する温暖な気候にあり、果実味たっぷりのブドウが育つため、元々糖度が高く、発泡性ワインの製法である「補糖」を多く行わなくても酸が穏やかでフレッシュの良質な発泡ワインができるのも特徴です。そのため、すっきりとした味わいで様々なお料理との相性も抜群です。イタリア料理だけではなく、和食や中華などともよく合います。

「フランチャコルタ」人気は日本でも広がっており、インポートされているブランドは40を超えます。同時に「フランチャコルタ」を楽しめるレストランも増えてきています。

【テイスティング・ワイン】

・UBERTI franciacorta brut 'francesco 1'（上代価格・税抜）　5900円

・CAVALLERI franciacorta brut blanc de blancs（上代価格・税抜）6000円

・ANTICA FRATTA franciacorta essence rose（上代価格・税抜）　6000円

・ENRICO GATTI franciacorta saten（上代価格・税抜） 7000円

・BELLAVISTA franciacorta alma gran cuvee non dosato（上代価格・税抜）　6000円