セカンドワイン(セカンドラベル)はお得なワイン!セカンドワインの魅力とは

セカンドワイン,セカンドラベル

セカンドワイン(セカンドラベル)とは、ワイナリーにおけるB級品のことです。

しかし、高級ワインを生み出す名高いワイナリーの造るセカンドワインは、ワイン業界からすると決して二流ワインとは言えません。

使われるブドウやワインこそA級品には及ばないものの、A級品と同じように心血を注いで造られます。

比較すると価格は安いにもかかわらず、A級品と似た味わいを感じられるセカンドワイン。

一度は試してみる価値アリです。


【目次】

セカンドワイン(セカンドラベル)とは

ボルドーワインの品質向上とセカンドワインの創設

セカンドワインに使われるブドウ・ワイン

高品質のワインも多数あり!セカンドワインの魅力とは

セカンドワインやサードワインにはどんなものがある?



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では、上の目次に沿ってセカンドワイン(セカンドラベル)を説明します。

セカンドワイン(セカンドラベル)とは

セカンドラベル,セカンドワイン

セカンドワイン(セカンドラベル)とは、ワイナリーにおける二番手のワインのことです。

ワイナリーにおいて最も品質の高い看板商品をファーストラベル(フランス語ではグラン・ヴァン:Grand vinと呼ばれる)として販売しています。

ファーストラベルとしての基準は満たさないものの、十分に質の高いブドウ・ワインもあり、それをセカンドワイン(フランス語ではスゴン・ヴァン:Second Vin)で、名前もラベルも少し変えて販売されます。

そのワイナリーにおいては二番手ではありますが、他のワイナリーのファーストラベルよりも味わいや香りが良いこともありますので、決して二流ワインというわけではありません。

なお、セカンドワイン造りはフランスのボルドー地方においてメジャーとなっていますが、チリやアメリカなど他の国でも造られることがあります。

また、ワイナリーによってはセカンドワインよりも下の位置づけとしてサードワインを造っているところもあります。

ボルドーワインの品質向上とセカンドワインの創設

ボルドーワインが現在のように高級ワインの産地として名高くなったのには、想像を超えるほどの努力による品質向上があったと思いますが、その功績に名を連ねることができる人物の1人としてペイノー教授が挙げられます。

ボルドー大学醸造学部のスター教官であったペイノー教授。1970年代~1980年代にかけてボルドー地方の格付けシャトーの多くがペイノー教授による指導を受け、品質を飛躍的に向上させました。

その教えで重要だったのが、選別作業の導入セカンドワインの創設です。

ワイン造りの際に、ブドウ栽培後やアルコール発酵後など、あらゆる工程で選別を行い、基準を満たしたもののみを使って造ったワインをファーストラベルとして販売するようになりました。

その際の基準はワイナリーによって異なり、2~3割ほどしか格下げしないところもあれば、5~7割も格下げするところもあり、格下げの多いワイナリーはファーストラベルの生産量が減ってしまいます。

製造にかかる費用や利益を考えると、ファーストラベルの価格が生産量の影響を受けることは想像の通りです。

あまり格下げしないワイナリーはファーストラベルの生産量を増やして価格を高騰させないという目的があり、他と比較してかなり格下げするようなワイナリーには、価格が高騰しても良いから高品質を求めるという目的があります。

ここまでの価格はファーストラベルの話で、いずれにしてもファーストラベルとセカンドワインの価格には、2倍~4倍ほどの開きがあります。

そのため、ファーストラベルの生産量が減れば短期的には売上が減ってしまいます。

しかし、ファーストラベルの生産量を減らしているのは高品質なワインを造るため。

ひとたびファーストラベルの品質が評価されればファーストラベルと同様にセカンドワインの価格も上がるため、長期的に見れば収益を増やすことができるでしょう。

セカンドワインに使われるブドウ・ワイン

先にもお伝えした通り、ワイン造りの際にはあらゆる工程でブドウ・ワインの選別を行い、ワイナリーごとに定める基準を満たしたものだけがファーストラベルとして販売されています。

例えば、土壌の条件が他に劣る区画や、ブドウの木を植え替えて樹齢がまだ若い区画で栽培されるブドウはファーストラベルには使われません。

ブドウ栽培を始める前からファーストラベルには使われないと判断されているのです。

この他、天候が原因で質が良くないブドウ、アルコール発酵中や発酵後のもので含有成分がファーストラベルの品質基準に満たないワインはセカンドワインの醸造などに回されます。


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高品質のワインも多数あり!セカンドワインの魅力とは

セカンドワイン(セカンドラベル)の魅力について、「品質」「価格」「飲み頃」の視点で説明します。

<セカンドワインの魅力点>

  1. 品質のよさ
  2. 比較的手頃な価格
  3. 数年で飲み頃となる

セカンドワイン(セカンドラベル)の魅力は、品質の良さ、比較的手ごろな価格、数年で飲み頃となる点といえます。

では、そのセカンドワイン(セカンドラベル)の魅力を順に説明します。

魅力1:品質のよさ

セカンドワインはワイナリーにおいて二番手とはなりますが、その品質は決して低いわけではありません。
むしろ他のワイナリーのファーストラベルよりも高品質で味わいも香りも良いものも数多くあります。

セカンドワインを造る際にもファーストラベル同様に基準がありますし、ワイナリーではファーストラベルと同じように心血を注いでセカンドワインを造っています。

場合によってはファーストラベルと同じ原料を使って造られていることもあり、他のワイナリーのファーストラベルよりも高品質となることがあるのです。

魅力2:比較的手頃な価格

価格に関してはファーストラベルの2分の1~4分の1で、例えばシャトー・ラトゥールのファーストラベルが1本約11万円に対してセカンドワインのレ・フォル・ド・ラトゥールが1本約5万円といったように、比較して手に取りやすくなっています。

例に挙げたのはボルドーに誇る最高級ワインですので高価ですが、数千円で買えるワインにもセカンドワインは存在します。

このように手頃に買えて、ファーストラベルの味わいを感じることができるのがセカンドワインの最大の魅力です。

魅力3:数年で飲み頃となる

さらに飲み頃にも違いがあります。

最高級のワイナリーで造られるワインには長期熟成型のワインが多く、数十年と待たないと、その味わいを最大限に楽しむことができません。

しかし、セカンドワインならファーストラベルよりも早くから楽しめ、ボトルや収穫年によっても異なりますが数年で飲み頃を迎えます。

セカンドワインやサードワインにはどんなものがある?

セカンドワインやサードワインにはどんなものがある?

セカンドワインは世界中の様々なワイナリーが出していますが、その中でも有名なのがフランスのボルドー地方にある五大シャトーです。

五大シャトーのうち3シャトーはサードワインも販売していますので、五大シャトーのセカンドワインとサードワインの名前をご紹介していきます。

ファーストラベル名 セカンドラベル名 サードラベル名
シャトー・ラトゥール
(Château Latour)
レ・フォル・ド・ラトゥール
(Les Forts de Latour)
ポイヤック・ド・ラトゥール
(Pauillac de Latour)
シャトー・オー・ブリオン
(Château Haut-Brion)
ル・クラレンス・ド・オーブリオン
(Le Clarence de Haut-Brion)
クラレンドル・ルージュ
(Clarendelle Rouge)
シャトー・マルゴー
(Château Margaux)
パヴィヨン・ルージュ・ドゥ・シャトーマルゴー
(Pavillon Rouge du Château Margaux)
マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー
(Margaux du Château Margaux)
シャトー・ラフィット・ロートシルト
(Château Lafite-Rothschild)
カリュアド・ド・ラフィット
(Carruades de Lafite)
なし
シャトー・ムートン・ロートシルト
(Château Mouton-Rothschild)
ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト
(Le petit Mouton de Mouton-Rothschild)
なし

五大シャトーについて詳しくは「ワインの五大シャトーって?ボルドーワインを知ろう」をご参照ください。

ワインの五大シャトーって?ボルドーワインを知ろう

ボルドー地方の五大シャトーのワインは非常に高価で、収穫年などによって異なりますが1本数十万円のものも多く、場合によっては数百万円にも及ぶワインもあります。

ファーストラベルの価格が高価なシャトーのワインは特に、セカンドワインを試してみるのもおすすめです。


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まとめ

セカンドワインには、ファーストラベルと同じ原料を使ったり同じ畑のブドウを使ったりして造られることによってシャトーの味わいを感じることもできるワインでありながら、比較的安価で手にすることのできる魅力があります。

高級ワインに興味はあるけれど1本に数十万円もかけられないと感じている方。

ぜひともセカンドワインを試してみてはいかがでしょうか。

気軽に楽しめるセカンドワイン

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