連載コラム

遠藤利三郎の「読むワイン」~利三郎文庫便り Vol.09 2018.05.18

「シードルガイド」を読む。

ピロリ菌退治で禁酒6日目。
今日も快晴。そよ吹く風が心地よい。
こんな本を読んでいると青空の下で真昼間から飲みたくなる。
だったら読まなきゃ良いのにと、苦笑い。

閑話休題
書中に歴史とともにシードルの語源が書かれていた。
旧約聖書にあるヘブライ語の「シュカール」が
ギリシャ語の「シケラ」へとなり
それがシードルやサイダーになったのだと。
ん、シュカール?。。。どこかで聞いたような響きだ。
利三郎文庫の本棚を探ると、あったあった。
ハンムラビ法典のビール酒場の条項に出てくる、
ビールを指す言葉が「シカルム」だ。
ピンポーン、これはまさにシードルの語源に違いない。
シードルという名は実に由緒正しく、
酒の悠久の歴史が隠されていたのだ。
この発見に小躍り。素面でもハイになれるぞ。

※正確にいうと「シカルム」は致酔性飲料全般を指す言葉で、
ビールのほか、ワインや椰子酒なども含まれる。
古代オリエント南部では
一般的にビールを指すと解釈するのが定説。

題名:シードルガイド
監修:藤井達郎
出版社:池田書店



「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?」を読む。

著者は渋谷のワインバーbar bossa店主 林伸次氏。
開業準備から日々の営業までを
カウンターの向こうから話しかけるように
静かにソフトに綴る。
店のコンセプト、予算、場所選びから始まり、
厨房機器、音響、広告、ユニフォーム、
チャージをどう設定するかなど
しっかりした意志のもとに決定し、
実践し、そぐわなければ理由を考え、改善する。
その試行錯誤した貴重な経験を具体的に語る。
トラブルの処理方法などは特に参考になる。

ワインバー開業を志す方にとり
最適の指南書だろう。

書名:バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?
著者:林伸次
出版社:DU BOOKS


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