リケジョが行く! ワインを科学で考えるコラムvol.9生体アミンとハンズオフ
世界中で「ハンズオフ」あるいは「人的介入の低減」が良しとされる傾向にある昨今ですが、世の中デメリットのないことなんて存在しないはず。昨今話題になっていた生体アミンの話も含め、科学的な観点から切り取ってみたいと思います。 …
世界中で「ハンズオフ」あるいは「人的介入の低減」が良しとされる傾向にある昨今ですが、世の中デメリットのないことなんて存在しないはず。昨今話題になっていた生体アミンの話も含め、科学的な観点から切り取ってみたいと思います。 …
少し前からワイン業界で「全房」という言葉をよく聞くようになりました。しかし、日本特有の「省略大好き文化」の弊害として、本来2種類ある「全房」を混同している場面が散見されます。「全房」とは何なのか、なぜこの省略がキケンなの…
「無灌漑のブドウで造られたワイン」という表現がまるでイコール高品質かのように使われている場面に遭遇することがあります。実際に無灌漑の意味と価値はどこにあるのでしょうか。 文/小原 陽子 【目次】 1. 灌漑はなぜ必要な…
最近はハンズオフのワイン作りがトレンドとなり、できるだけ手をかけないことが美学のように語られます。特に清澄と濾過はネガティブに捉える人も増えていますが、無濾過無清澄だからいいワインと言えるのでしょうか。 文・写真/小原 …
日本のワイナリーに行くと、醸造家の方たちが「フェノレ」という言葉を使っていて、なんだろう、と思った経験はないでしょうか。一方でプロのテイスティングコメントを聞いていると「フェノリック」という表現も出てきます。 両者は響き…
19世紀後半にヨーロッパで猛威を振るったフィロキセラの影響で、ヨーロッパのほとんどの畑はアメリカ系の台木を接がなくてはならなくなったことは、読者の皆さんもご存知の通りです。一方で、そんなフィロキセラの被害を免れた地域では…
一般的にワインを作るブドウの収穫は「全て手摘み」が高品質の証とされますが、機械収穫はそんなに悪いことなのでしょうか。そもそも、畑の機械化は収穫だけではありません。剪定や農薬散布、下草刈りなど、様々な場面で機械の力を借りて…
今年2月、5-アミノレブリン酸というアミノ酸が新型コロナウイルスの増殖を抑えるという論文が発表され、ワインに含まれる量が他の食品に比べて多いことから「ワインを飲んでコロナに勝とう」といった文句があちこちで聞かれました。 …
近年のいわゆる「自然派」の流行に伴い、「自然酵母」「天然酵母」という言葉が高品質の象徴のように強調されることが増えています。その背景にある考え方と、自然酵母の長所と短所を明確にすることで、自然酵母の是非を考察します。 文…