注目! 世界のワインニュース(2021年8月その2) フランスのブドウ畑価格

本気のワイン好きなら、一度は夢見るのが「自分のブドウ畑をもつこと」。このたび、2020年におけるフランスのブドウ畑価格を、SAFER(土地整備農事株式会社)が発表した。SAFERは、フランスの農地売買を仕切る非営利法人だ。今回はこの話題を肴に一杯やっていただければと思う。

文/立花 峰夫


【目次】

1. 最新!フランスのブドウ畑価格(平均)
2. 最新!フランスのブドウ畑価格(上位)
3. SAFER価格と市場価格
4. まとめ


1.最新!フランスのブドウ畑価格(平均)

幸か不幸かブドウ畑には貴賤があって、価格はピンキリだ。高く売れるワインができるブドウ畑の価格は、きっちり比例して高い。

まず、平均から見ていこう。AOPワインを生めるブドウ畑の平均価格は、1ヘクタールあたり1941万円。農地として見るなら、これは相当高い。

ただし、この数字にはカラクリがあって、シャンパーニュ地方がむちゃくちゃに平均価格を上げているのである。

シャンパーニュ地方を除くと、平均価格は約半額の1006万円まで下がる。シャンパーニュ地方は、面積では全AOP畑のたった7%しか占めていないのに、価格ベースでは52%も占めているのだ。

なお、シャンパーニュ地方の中でも地区別に差があって、一番高価なのはコート・デ・ブラン地区。1ヘクタールあたり2億6400万円もする。た、高い……。

コート・デ・ブラン地区のブドウ畑と土壌に含まれる白亜の岩

同じAOPの畑でも、ラングドック地方のエロー県だと、226万円になる。コート・デ・ブランの100分の1にも満たない。

AOP以外のブドウ畑はもっと安い。全国平均で187万円だ。しかし、エロー県のAOP畑とあまり変わらないな。がんばれエロー県!!

 

2.最新!フランスのブドウ畑価格(上位)

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