春が訪れ、新しい年度が始まりました。「今年こそソムリエ/ワインエキスパート試験に合格したい!」という意気込みに満ちた方も多いことでしょう。4月は、まさに「学習を始める準備期間」であり、1次試験の合否を大きく左右する“スタートダッシュ”の重要な時期です。この時期に必要なのは、正しい学習の方向性をつかみ、「合格脳」をつくっていくこと。そのために必要な心構えや学習習慣の整え方、モチベーションの保ち方、そしてプロ講師を活用するメリットについて解説します。
【目次】
1. 初期にありがちな“つまずき”とは?
2. 「学習習慣」は最初の1カ月で決まる
3. モチベーションの波を味方につける
4. 効率を優先するなら、プロ講師による講座を最大限に活用
5. 最初の一歩を踏み出す勇気が、半年後の笑顔をつくる
1. 初期にありがちな“つまずき”とは?
試験勉強を始めたばかりの頃、多くの方がやってしまいがちな落とし穴があります。それが、「ノートまとめ」に時間をかけすぎることです。確かに、自分で書いてまとめることは大切ですし、手を動かすことで記憶に定着しやすくなるというメリットもあります。
しかし、ソムリエ試験の範囲は非常に広く、各国のワイン法やブドウ品種、気候や地形、歴史や文化背景まで多岐にわたります。まとめようと思えば思うほど終わらず、結局「まとめることが目的化」してしまうのです。
もしまとめるなら、「完璧にまとめようとしない」ことが大切。また、ややこしいところ、1枚の紙にまとまっていたら便利だろうなという情報に限定するのが良いでしょう。例えば、フランスのロワール地方の原産地呼称の場所と生産可能色を1枚にまとめる…という具合です。
すでにまとまっているテキストや市販の問題集を上手に活用するのもいいでしょう。、インプットとアウトプットのバランスを意識することが合格への近道です。
アカデミー・デュ・ヴァンの受験対策講座では、オリジナルのテキストを配布しており、すでにほとんどの箇所が、図式化、表形式化されているので、自分でまとめ直さなくてもよい内容になっています。

アカデミー・デュ・ヴァンの受験対策講座で使うテキスト。最初からまとめられていて視覚的にわかりやすい
2. 「学習習慣」は最初の1カ月で決まる
人間の脳は、ある行動を約3週間〜1カ月続けることで、それを「習慣」として認識すると言われています。つまり、3~4月中に「毎日ワインの勉強をする習慣」を作れるかどうかが、今後の学習のペースとモチベーションに直結します。
まずは、1日15分でも構いません。毎朝のコーヒータイムや通勤中に、1つの国の特徴や品種について学ぶところから始めてみましょう。短時間でいいので「毎日やること」に意味があります。出勤前に「まず10問だけ解く」など、自分なりのルーティンを決めてみてください。
勉強を習慣化するために、「やらないこと」を決めるのも良いでしょう。たとえば、朝起きてすぐにSNSをしていた時間、寝る前にテレビを観ていた時間を勉強に置換えるという方法です。
そして、学習の進捗を「見える化」することも大切です。例えば、カレンダーや手帳に「今日の勉強時間」「解いた問題数」などを記録することで、自分の成長を実感しやすくなります。

時間軸のわかる手帳に「勉強した時間」を塗りつぶしていくとやる気もアップ
3. モチベーションの波を味方につける
4月は意欲に満ちた時期ですが、5~6月になると仕事や家庭の都合で学習が滞ることもあります。だからこそ、「やる気があるうちに貯金しておく」ことが重要です。週末に少し多めに勉強したり、理解しづらい項目を先にクリアしたりしておくと、ペースダウンしても安心感につながります。

決意を書いて壁に貼ってくとモチベーションアップにつながる
また、自分の「合格後の姿」をできるだけ具体的にイメージすることも、モチベーションの維持に役立ちます。ソムリエバッジを胸に、レストランのサービスに立つ自分。あるいは、家族や友人にワインを選んであげられる自分。そのイメージが、「今日も頑張ろう」という原動力になります。

4. 効率を優先するなら、プロ講師による講座を最大限に活用
独学では得られない最大のメリットが、「プロ講師のナビゲート」です。アカデミー・デュ・ヴァンでは、試験の出題傾向を熟知した講師陣が、「どこを重点的に学べばよいか」「どうやって覚えるか」まで具体的に教えてくれます。これは、限られた時間の中で効率的に学習を進めるうえで大きなアドバンテージとなります。
特に講座内では、講師から知識だけでなく、勉強の進め方や学習法そのものを伝授してもらうことができます。さらに、仲間と一緒に学べる環境も魅力です。同じ目標を持つ受講生との交流は、学習のモチベーションを高め、「一人じゃない」という安心感にもつながります。
5. 最初の一歩を踏み出す勇気が、半年後の笑顔をつくる
「まだ何も手をつけていない」「どこから始めていいかわからない」と焦る気持ちは、誰しもが通る道です。ですが、4月という時期は、まだまだリカバリーが効く“黄金の1カ月”です。この時期に「やるべきこと」と「やらなくていいこと」を明確にし、自分に合った学習スタイルを見つけてください。
半年後の自分が笑顔でバッジを受け取るために、まずは今日、15分だけでも机に向かってみましょう。その小さな一歩が、やがて大きな自信となり、「合格脳」を育ててくれるはずです。
次回は「地図とストーリーを活用した暗記法」をご紹介します。楽しみにしていてくださいね!