ワインをよく知らない方でも、「シャブリ」と聞いて白ワインと分かる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、国内でも高い人気を誇るシャブリワインの基礎知識についてご紹介いたします。
【目次】
では、上の目次に沿ってシャブリを説明します。
シャブリ(Chablis)とは
シャブリとは、フランスの北東部に位置するブルゴーニュ地方の地域です。
世界的に有名なロマネ・コンティといった赤ワインを製造する「コート・ド・ニュイ」、日本でも高い人気を誇るボジョレーヌーヴォーの産地「ボジョレー」など、著名なワインの生産地として知られています。
このブルゴーニュ地方のシャブリ地区で作られるワインのことを指して「シャブリワイン」と呼ぶのです。
上品な酸味とキレを持つシャブリの白ワインは、その人気と品質の高さから「白ワインの王様」とも呼べるワインです。
シャブリに使われるブドウ品種
フランスのワインは、地域によって使用できるブドウの品種が決められています。
ことシャブリに使われるブドウは「シャルドネ」と呼ばれる、白ワインに適した品種です。
栽培が簡単なシャルドネは、世界中でワイン造りに使用されていますが、土地の風土によって味わいが大きく変化する特徴があります。
シャブリ地区の寒冷な気温とミネラル分を含んだ土壌で育まれたシャルドネによって、酸味とキレを併せ持つ辛口の白ワインが製造されるのです。
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シャブリは4種類に分けられる
シャブリのワインは、以下の4つの格付けが行われています。
<シャブリのワインの格付け>
- シャブリ・グランクリュ(Chablis Grand Cru)
- シャブリ・プルミエ・クリュ(Chablis Premier Cru)
- シャブリ(Chablis)
- プティ・シャブリ(Petit Chablis)
この区分は畑の産地によって決定づけられるもので、最も格の高いグランクリュのワインは、シャブリ地区のわずかな畑で生産されたブドウでしか生産できません。
また、格の高いワインほど熟成期間が長くなり、飲み頃を迎えるまで5年から15年の期間が必要です。
区分の中で最も流通しているのは、三番目の区分である「シャブリ」です。
日本国内に最も輸入されるシャブリワインもこの区分にあたり、すっきりとした酸味を堪能できて、飲み口の柔らかいシャブリワインとして人気を集めています。
シャブリに合う料理とは
シャブリワインは、ホテルやレストランでも料理と一緒に提供されることの多いワインです。
食材の中でも、シャブリワインは牡蠣や魚介類との相性が良く「シャブリといえば生牡蠣」というイメージを持っている人も少なくありません。
とりわけ、刺身や天ぷらのように海産物を扱うことの多い日本料理との相性は抜群です。
その相性の良さから、割烹料理店や寿司屋のような日本料理店でもシャブリワインを取扱っていることもあるほどです。
ちなみに、「ワインと料理の相性が良いこと」を、フランス語で結婚を意味する「マリアージュ」と呼びます。
一見ミスマッチのようにも見えますが、海産物の良さを引き立たせられるシャブリワインと日本料理は最高のマリアージュなのです。
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