ワインに氷を入れるのはマナー違反?

ワインに氷を入れるのはマナー違反?

「ワインに氷を入れるのってマナー違反?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

ワインに氷を入れると、氷が解けてワインが薄まってしまいますから、ワイン本来の味わいが失われてしまいます。

ワイン本来の楽しみ方からずれるこの方法はマナー違反かどうかと、悩む方も少なくありません。

ワインに氷を入れるのはアリなのでしょうか。


【目次】


ここではワインと氷の関係について上の目次に沿って見ていきましょう。

ワインに氷を入れるシチュエーションとは

ワインに氷を入れるのはマナー違反?

冒頭でもお伝えしたように、ワインに氷を入れると薄まってしまって、ワイン本来の味わいを楽しむことはできなくなります。

味を変えてしまうということからワインを作った方、提供した方に失礼になってしまうと考えてしまうというわけですね。

とはいえ、シチュエーションにもよりますが、自分で好きな楽しみ方をするのも悪いわけではありません。

そこで、ワインに氷を入れるのはどういうときか考えてみましょう。

例えば、レストランであれば、専用のワインセラーやワインクーラーで保存され、ワインの温度にもかなり細かく注意を払ってくれるでしょう。

ワイン本来の味わいを楽しめる適切な温度で提供されるので、氷を入れたくなるほどぬるいということはありません。

ワインに氷を入れるタイミングというのは、ワインを持ち寄った、あるいは買ってきたけれど、冷えていないからおいしくないというときではないでしょうか。
おそらくそれは自宅ホームパーティーでのことのはず。

そういった場所で、ワインに氷を入れるのはマナー的にどうなのかということですが、そもそもマナーがどういうものなのか把握しておく必要があります。

自宅や少人数のパーティーならワインに氷を入れるのはアリ

マナーは、守らなければならないルールとは違います。

マナーとは、周りの方のために、場の空気を読んでみんなが暗黙の了解として守ることなのではないでしょうか。

今回のワインに氷を入れるということに当てはめると、自宅ホームパーティーにおいて、ワインに氷を入れたら不快に思う方がいるようであれば、マナー違反になるということですね。

自宅なら問題ないでしょう。

ほとんどの方は、家族がワインに氷を入れたからといって不快に感じることはないはずです。

次にホームパーティーですが、こちらは少人数の場合には意見を聞いて、場の見解としてOKという方向になったときに初めて氷を入れるようにしましょう。

人数の多いパーティーではワインに氷を入れないほうがよい

参加人数が多い場合には注意が必要です。

例えば、参加者の誰かが持ち寄ってくれたワインの温度が高く、氷を入れたいという場合。

持ち寄ってくれた方に断りなく、あるいは断りを入れても「氷を入れないと飲めない代物だ」というネガティブな印象を周りに与えてしまうかもしれません。

人の数だけ考えがありますから、人数が多くなるだけ、このようにネガティブに考える方がいらっしゃる可能性が高くなるでしょう。

そのため、参加人数の多いホームパーティーでは、むやみに氷を入れないほうがよいかもしれませんね。

後に紹介する、氷を入れる以外の方法でワインを冷やすようにしましょう。

氷を入れておいしく飲めるワインがある

氷を入れておいしく飲めるワイン

氷を入れることを前提として作ったワインがあります。

夏場に飲むときには、できれば冷たいワインが飲みたいですよね。

そうした夏の時季には、氷を入れることを前提として作ったワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、2,000円以下で買えるハウスワインであれば、氷を入れてもおいしく味わうことができます。

ハウスワインであれば、お手頃な価格ですので、ためしに一度氷を入れて飲んでみてください。

夏場のワインの楽しみ方が広がるかもしれません。

氷を入れずにワインを冷やす方法

氷を入れれば簡単に冷やすことができますが、ワインの味も薄まってしまいます。

薄まるのがイヤという場合、それからマナーとして、氷を入れたくないという場合を考えて、氷を入れずにワインを冷やす方法をお教えします。

方法は2つあります。

<氷を入れずにワインを冷やす方法>

  1. クーラーボックスなどの中に、ワインと氷水を一緒に入れる
  2. 濡れタオルを巻いて冷蔵庫に入れる

氷を入れずにワインを冷やす,ワインクーラー
1つは、発泡スチロールクーラーボックスの中に、ワインと氷水を一緒に入れるという方法です。
この方法を使えば簡単にワインを冷やすことができます。

もう1つは、濡れタオルを巻いて冷蔵庫に入れるという方法です。
この方法なら、そのまま冷蔵庫に入れるよりも、より早く冷やすことができるでしょう。

冷凍庫に入れるのもよいですが、その際には凍結に注意してください。

凍結してしまうと酒石酸が結晶化してしまい、解凍したとしても深みのない味わいになってしまいます。

ですので、ワインを冷凍庫で冷やす際にはくれぐれも冷凍庫に入れたことを忘れず、長時間入れないようにしてください。

まとめ

以上、ワインに氷を入れるのはマナー違反なのかどうかを見てきました。

自分以外の方がいる場所では、ワインに氷を入れて不快に思う方がいるかどうかを考えてみることが大切です。

その場にいる方が楽しめる、あるいは不快に感じないようであれば、ワインに氷を入れるのもよいでしょう。

人によってはワインに氷を入れたほうがおいしく飲めることもありますので、ぜひ一度ためしてみてください。

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