パロミノとは? ~「没個性なシェリー原料」を超えられるか?
パロミノ(Palomino)またはパロミノ・フィノ(Palomino Fino)は、スペイン南西部、アンダルシア地方を原産地とする白ブドウ品種です。この品種は、辛口シェリーとほぼ同義に語られる存在で、シェリー生産地域にあ…
パロミノ(Palomino)またはパロミノ・フィノ(Palomino Fino)は、スペイン南西部、アンダルシア地方を原産地とする白ブドウ品種です。この品種は、辛口シェリーとほぼ同義に語られる存在で、シェリー生産地域にあ…
ブルゴーニュのピノ・ノワールが高くなって困ったという昨今。代替ワイン候補は産地違いのピノ・ノワールだけではなく、異なる品種で嗜好が合うものを探すのも一つ。シチリアのネレッロ・マスカレーゼが温暖系の代替品種ならば、ツヴァイ…
イタリア南端の州、シチリア。州都のパレルモ、そして古代ギリシャの科学者アルキメデスの故郷シラクサにも世界遺産が立地します。今やシチリアワインの震源地とも言える、標高3,000メートルを越える、エトナ山も世界遺産。そして、…
ワインの学びに終わりはない—— そう言ったのは誰だったか。けれど、確かに今、それを体現している人たちがいます。 WSG(Wine Scholar Guild)認定のFrench Wine Scholar(以下FWS)講座…
「子どものころ、祖父が手入れをしていた小さなブドウ畑でよく走り回って遊んでいました。巨峰や藤稔(ふじみのり)、ヒムロット。そんな名前を自然と耳にしながら育ちました。まさかその自分が、日本ワインの仕事に携わるようになるなん…
南フランスの山の麓にある小さな村、ジゴンダス。2000年にわたる長い歴史と高い品質を持ちながら、シャトー・ヌフ・デュ・パプの名声に隠れた、知る人ぞ知る銘醸地です。特にグルナッシュ主体の赤ワインは、力強さとエレガンスを兼ね…
世界最難関のワイン資格、マスター・オブ・ワイン。2024年に行なわれたブラインド・テイスティングによる試験では、ギリシャのペロポネソス半島の白ブドウ、モスホフィレロから造られたワインが出題されました。果たして品種と産地が…
「ウンブリアの有名なワインは?」と聞かれてパッと名前が出てくる方は、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。緑豊かな丘陵地帯から生まれるオルヴィエートやサグランティーノは中世から愛されてきたワインですが、トスカーナ…
「自分だけが幸せになっても、何も面白くないじゃないですか。」そう笑顔で語る片寄雄啓さんは、新橋を中心に飲食店を5店舗展開し、いま20年という節目を迎えようとしています。 「家庭環境が複雑だったこともあり、学生時代から仲間…
フランスと並ぶワイン超大国イタリア。20州すべてにブドウ畑が広がり、おびただしい数の土着品種が栽培されています。中でも、黒ブドウ品種として双璧をなすのが、北部イタリアのネッビオーロと、中部イタリアのサンジョヴェーゼ。「あ…