ワインが好き。イタリアが好き。
そんな「ときめき」のような思いが、確かな知識と仲間との出会いによって、本物の「確信」へと育っていく――それが、Wine Scholar Guild認定プログラム、Italian Wine Scholar(IWS)での学びです。
今回は、IWS受講生である小澤克美さん、富田裕子さん、豊田勇輝さんに、リアルな学びの喜び、悩み、そして未来への思いを語ってもらいました。
【目次】
Q. 自己紹介と、イタリアワインとの出会いを教えてください
Q. IWSを知ったきっかけは?
Q. 実際に受講して、特に印象に残っていることは?
Q. 英語のレベル感はいかがでしたか?
Q. 受講前と比べて、自分に起きた変化はありますか?
Q. クラスメイトや講師との印象深いエピソードは?
Q. Scholarの前にEssentialsを受けておいて良かったと思いますか?
Q. お仕事と勉強との両立について教えてください
Q. オンライン教材で特に役立ったものは?
Q. これから受講を考えている方へメッセージを
Q. 自己紹介と、イタリアワインとの出会いを教えてください
小澤克美さん(国家公務員・JSA認定ワインエキスパート):20代前半に弟と訪れた地元のイタリアンでバルバレスコを初めて飲んだときの衝撃が、すべての始まりでした。あのころは、少し背伸びをしていた時代 だったと思います。そこからオリーブオイルにも興味を持ち、イタリア語を学び、渡航を重ねながら、イタリアへの愛情を深めてきました。
富田裕子さん(外資系商社秘書・JSA認定ワインエキスパート):30代の時にピエモンテ州で料理留学をしたことがきっかけです。現地で味わったワインと料理のペアリングに心を動かされ、“自分でもこんな体験を届けられるようになりたい”と願うようになりました。
豊田勇輝さん(医師・JSA認定ワインエキスパート・French Wine Scholar):学生時代にリストランテでアルバイトをしていた頃、店に並ぶイタリアワインに自然と惹かれました。30歳を機に、本格的にワインの学びを始めました。
Q. IWSを知ったきっかけは?
小澤:講師のSNSでIWSを知った瞬間、心が動きました。これまでStep-Ⅰ、Step-Ⅱで幅広く学んできましたが、「ついにイタリアに特化して学べる講座ができた」、そんな確信めいたものを感じました。
富田:ニュースレターで知りました。ちょうど“新しい資格に挑戦したい”と考えていた時期だったので、すぐに申し込みました。
豊田:WSET Diplomaを目指す中で、イタリアワインをしっかりと押さえておきたかった。IWSはまさに、自分に必要な“橋渡し”の講座だと感じました。
Q. 実際に受講して、特に印象に残っていることは?
富田:イタリアだけに集中して学べる贅沢さを、改めて実感しました。ワインエキスパート試験では世界中の情報を一気に学ぶので、どうしても整理しきれなかった部分がありましたが、IWSでは一つひとつを丁寧に掘り下げられました。オンライン教材の3Dマップも非常にわかりやすかったです。

オンライン教材の3Dマップ
豊田:アルト・アディジェで、黒ブドウから白ブドウへの転換期をグラフで学んだとき、地域の選択と背景に触れることができました。単なるデータの暗記ではなく、人々の歩みが見えるような学びでした。
小澤:ワインエキスパートの試験ではイタリアを短時間で駆け抜ける印象でしたが、IWSではようやく腰を据えて向き合えた感覚があります。レストランでも、自信をもって品種や産地を選べるようになりました。
Q. 英語のレベル感はいかがでしたか?
小澤:英語教材には最初苦戦しましたが、AI翻訳を使いながら読み進めるうちに、自然と英語表現も理解できるようになりました。とくに土壌や気候に関する用語は、英語の方が直感的に伝わってくることもありました。
富田:日本語と英語の両方でワイン用語を身につけられたのは、大きな財産になりました。いつか海外のワイナリーに行った際に役立ちそうです。
Q. 受講前と比べて、自分に起きた変化はありますか?
富田:これまでは知っているワインばかり選びがちでしたが、今では「これ、勉強したワインだ」と思い出しながら、新しい選択肢にも自然と手が伸びるようになりました。
小澤:レストランで、ワインリストに並ぶ品種や産地を見たとき、「この選択にはきっと料理との相性を計算したシェフの想いがある」と想像するようになりました。以前とはワインリストの見方がまったく変わりました。
豊田:かつて感じていたイタリアへの苦手意識が、学びを経てすっかり払拭されました。今では自然にイタリアワインについて語れる自分がいます。
Q. クラスメイトや講師との印象深いエピソードは?
豊田:LINEで「現地に行ってきました」という報告が届いて楽しかったです。
富田:そうそう「〇〇のイタリア料理店に行った?」といった会話が自然に生まれるのも、学びを一層楽しくしてくれました。
豊田:クラスにイタリアワインの専門商社の方がいて、希少な話を聞けたのもよかったですね。
小澤:アルト・アディジェのサブゾーンを覚えきれず苦戦していたとき、講師が「ここでイタリア愛が試されます」と声をかけてくださった。その一言で、自分の中に眠っていた情熱に再び火が灯ったように思います。
Q. Scholarの前にEssentialsを受けておいて良かったと思いますか?
富田:受講して本当に良かったと思います。試験問題のイメージが事前につかめたのは、大きな安心感につながりました。
小澤:EssentialsとScholarでは、テキストの厚みも内容の濃密さもまったく異なります。最初にScholarのテキストを見たときは、正直圧倒されましたが、基礎があったからこそ乗り越えられたと感じます。
豊田:僕はScholarからスタートしたので、授業中に講師から「Essentialsで触れた内容ですね」と言われたとき、あらためて基礎をしっかり固めておくことの大切さを実感しました。
―もし時間を巻き戻せるなら?
小澤・富田:間違いなく、Essentialsから始める選択をします(笑)
Q. お仕事と勉強との両立について教えてください
小澤:仕事と勉強の両立に不安を感じる方も多いと思います。私自身、平日は忙しく、文字を読む気力もない日がほとんどでした。そこで「平日は無理に勉強しない、土日に集中して予習と復習を行う」と決めて、メリハリをつけました。土日は勉強漬けになりますが、少し良いホテルに宿泊して気分を変えたり、カフェで新しい服を着て勉強するなど、自分なりに楽しむ工夫をしていました。
富田:私は豊田さんが「朝活」で勉強していると聞き、刺激を受けました。それから毎朝6時に起きて、コツコツ続けています。習慣になってからは、逆に仕事に出かけるのが惜しいくらい、勉強が楽しくなりました。
豊田:勉強を通じて、自然と仲間と励まし合える関係もできました。学びを共有できる存在がいることは、大きな支えになっています。
Q. オンライン教材で特に役立ったものは?
富田:動画教材が非常にわかりやすく、単なる文字情報では得られない臨場感がありました。
小澤・豊田:クイズとフラッシュカードも活用しました。知識を定着させるうえで大きな助けになりました。

オンライン動画による歴史教材

オンラインの練習問題も学習の助けになる
Q. これから受講を考えている方へメッセージを
富田:真のイタリア好きに出会える講座だと思います。同じ熱量を持った仲間たちと学び合えることが、何よりの魅力です。
小澤:そうですね。ここではイタリアについて本気で語り合える仲間が自然にできました。授業も2週間に1回のペースなので、無理なく続けられると思います。イタリアが好きなら、ぜひ挑戦してほしいカリキュラムです。
豊田:マイナー産地にもきちんと光を当ててくれる点が素晴らしいです。テイスティングアイテムも毎回楽しく、純粋に“学びながら楽しめる”講座だと感じています。試験の合否を超えて、得るものは確かにあります。
小澤:たしかに、最初は「合格したい」という思いで受講を決めましたが、今は何より、自分自身のイタリアワインへの理解を深められたことが一番うれしいです。もし迷っているなら、ぜひ勇気を持って一歩踏み出してほしいと思います。
イタリアを学ぶということは、人生を学ぶこと
イタリアワインを学ぶことは、単なる知識の習得ではありません。文化や歴史に触れ、自分の世界を広げる体験です。「イタリアが好き」という気持ちは、学びを通して「イタリアをもっと誇りに思う」気持ちへと変わっていきます。IWSで得られるのは、情報だけでなく、仲間との学び合いや、自分自身の成長です。迷いがあっても、どうか一歩踏み出してみてください。
この学びは、きっと人生を豊かにしてくれるはずです。
――Forza.(さあ、一緒に進みましょう。)

左から富田さん、アカデミー・デュ・ヴァン紫貴講師、小澤さん、豊田さん
プロフィール
小澤克美
国家公務員。ワインの他、イタリア語学習も長年のライフワーク。イタリアワインを学んでからは、現地のワイナリーを巡り、オーナーとの会話を楽しむことが旅の目的に。ワインを通じて人との繋がりが広く深くなったことで、人生がとても豊かになりました。保有資格はJSA認定ワインエキスパート/ WSG Italian Wine Essentials
富田裕子
外資系商社にて秘書。料理好きが高じてイタリアに留学、専門学校やホームステイ先のマンマに本場イタリアの味を学ぶ。料理とワインのペアリングの奥深さに気づき、アカデミーデュバンの門を叩く。保有資格はJSA認定ワインエキスパート/ WSG Italian Wine Essentials
豊田勇輝
医師・産業医。地方出張時にはワインとトラベルグラスをリュックに詰めて、各地の食材とのペアリングを実験している。シリアスが苦手で常にひと笑い追求しがち。保有資格はFrench Wine Scholar / WSET Level 3 / CMSイントロ / ドイツワイン上級ケナー / JSAワインエキスパートなど。