プイィ・フュメの今後を担う新世代生産者といってよい生産者。レオン・バレルで学び、ビオロジックにビオディナミを所々取り入れた有機栽培を実践。ビオディナミについては、時間ができるとルフレーヴやジャン・ルイ・トラペを訪れ、いろいろ教わっています。このスタンダードキュヴェはキンメリッジアン、シレックス、粘土質、砂礫質といった異なる土壌で栽培したソーヴィニヨン・ブランをすべてブレンドすることで、プイィ・フュメのテロワールを包括的に表現することを目指しています。
かすかに緑の入ったイエローの色調、粘性は中程度。
青ミカン、グレープフルーツ、スウィーティ、ゆずなどのやや青さを感じながらも角のない優しい柑橘系の香り、爽やかなハーブ香に優しいスモークの風味、ほのかな蜜っぽさにキンカン、鉄っぽさを感じる鉱物のニュアンスが感じられる。口に入れるとみずみずしさとしっとりと柔らかさのある質感で、優しい旨味と柑橘の風味が非常に好ましい。酸は丸みのある部分と、柑橘っぽさのある部分が両方ある独特のもの。生のブドウをほおばったようなジューシーな味わいもたまに感じられるなど、飲むたびに少しずつ違う表情を見せてくれるところも非常に面白い。
プイィ・フュメというとカチッとした印象がありますが、このワインは優しいヴェールに包まれた中に、しっかりとミネラルを感じることのできる素晴らしいお勧めのプイィ・フュメです!
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パビオ家は、プイィ・シュル・ロワール村近郊のレ・ロッジュ村に5世代続くぶどう栽培家の家系で、1977年に父ディディエ・パビオがドメーヌを設立。2005年に息子のジョナタンが継承し現在に至ります。
ラングドックのレジェンドとも言うべきフォジェールの「レオン・バラル」で研鑽を積み、ビオディナミに出会ったのがきっかけで、実家のドメーヌを受け継ぐと同時に一部にビオディナミの手法を採り入れたビオロジック栽培を開始。プイィ・フュメには約120人ほどの造り手がいる中で、いまだビオロジック栽培を実践している生産者は極僅かにとどまる中、次世代を見据えた継続的なビオ栽培に尽力しています。
まだ知名度が高くないにもかかわらず、フランスのミシュラン3ツ星「ラルページュ」「ルドワイヤン」「ギー・サヴォワ」を始め、多くのグランド・メゾンに続々とオンリストされている彼のプイィ・フュメは、コルクを抜くやいなやボトルから立ち上ってくる、スモーキーなフリント香が何とも印象的です。
プイィ・フュメの土壌は多種多様で、土壌によってワインのスタイルは大きく異なります。若き当主ジョナタンが醸すスタンダード・キュヴェは、複数の異なる土壌で栽培したソーヴィニヨン・ブランをすべてブレンドすることで、プイィ・フュメのテロワールを包括的に表現しています。ビオロジック栽培を始めてから、ミネラルに由来するフリント香が年々ワインに反映されるようになってきたと語るジョナタン。今後がますます楽しみな造り手です。